【部署別】本当にあった新聞社への的外れな問い合わせ「七五三の初穂料は?」

2014/11/02 18:00


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世界中のあらゆる現場を取材し、政治や経済・社会情勢など、最新の情報を提供する新聞記者。世間には出せない情報も含め何でも知っており、さらには誰にでもモノ申せる人間という印象があるのではないでしょうか?

この印象によってか、新聞社には、読者からの問い合わせ・意見などの電話がたくさん掛かってくるそうです。今回は、現役の新聞記者や新聞社勤務の人たちに聞いた、「これは困った」「それは新聞社の仕事じゃない」と思ったという問い合わせ内容を部署別に紹介していきます。


●社会部:現在のアメリカ大統領は誰でしたか?

「そんなのググれよと思いながらも、常識なので答えました」

確かに、新聞社に電話をするよりも、ネットで調べたり周囲の人に聞いたりしたほうが断然早いですよね。このような、誰でも知っているようなことを問い合わせてくる人は意外に多いそうです。

「答えがあまりにも簡単だったので、一瞬、大喜利を期待されているのかと思った」

古くは“生協の白石さん”をはじめ、お店への要望や苦情を寄せる一言カードはしばしばネット上で話題になります。お客さんが無理難題な要望を書いても、秀逸な回答で切り返す店員さんたち…。しかし、そんなことはもちろん新聞社の業務範囲ではありません。

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●文化部:七五三の初穂料はいくらが相場ですか?

「神社によってマチマチなので答えようがないです」

これからの時期によく問い合わせがあるようです。初めての七五三でしたら、心配で聞きたくなる…気持ちも分からなくはないかもしれませんね。

初穂料とは、神主に祝詞をあげてもらい、お払いしてもらった謝礼として払う金銭のことです。あらかじめ金額が決まっていることも多いのですが、「お気持ちで」という神社もあります。寺社仏閣を取材することも多い文化部ならではの問い合わせでしょう。

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●経済部:○○社の株を持っているのですが、経営状況は大丈夫ですか?

「紙面以上の経営状況はお伝えできませんよね」

たとえ、パブリックではない読者からの問い合わせの回答と言っても、発言がその企業の存続に関わることもあるかもしれません。読者としては、株で損をしたくないあまりの問い合わせでしょうが、場合によってはインサイダー取引になってしまう可能性もあるでしょう。

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●政治部:今度総理に会ったとき、ひとこと言ってやってください

「新聞記者は野党議員ではないですよね…」

首相官邸のサイトからでも意見や要望を伝えられるのですが、なぜか記者を通して伝えてほしいと思う読者がいるようです。中年以上の読者にその傾向が強いとか…。総理にも新聞社にも自分の意見を聞いてもらいたいという意識の表れでしょうか。

特に、増税といった直接国民に影響する政策が発表されるとこのような問い合わせが多いとのことですので、新聞社に言うことでストレスを発散したいだけなのかもしれません。

今回は“的外れ”と思えそうな問い合わせ・意見を紹介しましたが、実は読者からのちょっとした一報で特ダネにつながることもあるそうです。最低限のことを自分で調べる努力は必要ですが、それでも伝えたいことがある場合は、思い切って問い合わせてみるのもいいかもしれませんね。

(文/しらべぇ編集部・重野マコト

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