【出口博之のロック特撮】人生に疲れたら「あの主題歌」を聴け!

2014/11/03 11:30

こんにちは、白ポロ+黒縁メガネでおなじみのMONOBRIGHT、ベースの出口です。

読者諸兄の皆様は、音楽に何を求めていますか? 楽しさ、面白さ、格好良さ、癒し、セクシー要素…他にもあると思うのですが、私が求めるのは「救い」です。救い、と言ってもそんなに大袈裟な事ではありません。皆様にも経験があると思うのですが、辛い時に聴いたあの曲に元気をもらったり、この曲に背中を少し押してもらった事、ありませんか?

ちょっと後ろ向きだった気持ちが、前向きになる瞬間。 私が音楽に求めるのは、この瞬間です。

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■曲が持つ、聴き手の背中を押してくれる力

特撮番組の楽曲には、この力が過剰なまでに宿っています。ヒーローを扱った番組の多くは児童未満の少年が主な視聴者層です。彼らにとってヒーローは、いつでも格好良く頼もしく優しくなければいけません。なので、番組の顔でもあるオープニング(OP)曲には、自然とその全てが盛り込まれています。

1975年に放映されて以来、現在(第38作目、烈車戦隊トッキュウジャー)も続いている「スーパー戦隊」シリーズのOP曲はアップテンポでノリの良い楽曲にのせて「正義 未来 掴む あきらめない」等の非常に前向きな言葉が多く、聴いていると心が熱くなります。仕事前に聴けば苦手な作業も取り組む力が出てきます。

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*画像出典:Amazon

テレビのOPは概ね90秒程なので、38作品×90秒=およそ60分。朝、いつもより少し早く起きれば現在までの全作品を通して聴く事ができます。テンションの上げ過ぎに注意です。

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■進むべき道を示してくれる

思春期を迎えた辺りから「俺、何やってるんだろう?」「私、このままでいいのかな?」と自問自答する事が多くなります。働き始めてからも理想と現実のギャップにより、もやもやした気持ちは次第に大きくなっていきます。

そんな時にもヒーローは「直接手を貸さない優しさ」によって、私達を奮い立たせてくれます。 その曲とは、メタルヒーローシリーズ第6作、超人機メタルダー(1987年放映)のOP曲「君の青春は輝いているか 歌:佐々木功氏」です。

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*画像出典:Amazon

他のヒーローの楽曲よりも、グッとテンポを抑えた荘厳で雄大なオーケストラから始まり、最初の歌詞が、

「君の青春は輝いているか 本当の自分を隠してはいないか」

いきなり悩んでいた気持ちを看破されるのです。続いて、

「君の人生は満たされているか ちっぽけな幸せに妥協していないか」

今度は具体的に状況を言い当てられます。恐らく子供よりも大人の方が胸に迫る言葉ではないでしょうか。 そして、「ありのままの自分を 太陽にさらすのだ」で曲は締めくくられます。

太陽の下に堂々と立つメタルダー。その勇姿には一片の曇りもありません。 ちなみに、放送で使われていない2番の歌詞の方が、強烈に説教、もとい、胸が熱くなるので是非一度ご覧になって頂けたらと思います。

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*画像出典:Amazon

まさかの「主人公が一切登場しない」DVDパッケージ。この強大な軍団にたった一人で立ち向かうメタルダーの勇姿に、心が奮い立つ事間違いありません。

余談ですが、メタルダーに登場する敵勢力「ネロス帝国」は非常に魅力的です。表向きには世界的大企業「桐原コンツェルン」として慈善事業などを行っていますが、裏では「株価操作」「兵器密売」を繰り返し、世界を支配せんと暗躍します。あまりにも現実的すぎる世界征服のやり口は、これから世界征服を目指す秘密結社にとって参考にするべきノウハウが多くあると思います。

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■音楽の力、人の力

日頃から音楽と近い立ち位置で暮らしていて思う事は、音楽には世界を変える力は持ち合わせていません。 音楽の力とは「世界を変える事が出来る人の心を動かす力」だと思います。

嫌な事があった時や辛い時は、一度特撮曲を聴いて、あなたの世界を変えてみてはいかがでしょうか。

(文/MONOBRIGHT・出口博之

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