左利きになりたくて練習をしたことがある人は22.4%!理由は「目立ちたいから」
先日、筆者が行きつけのお店でいつも通りに食事をしていたとき、少し狭いカウンター席だったので隣の人に手が当たってしまいました。「あ、すいません」とお互い軽く謝りましたが、そのあとも何度か手が当たってしまうという少し気まずい状況に…。
「あれ、なぜこんなにも手が当たるの? 私、太った?」と心配になりましたが、理由は隣の人が左手で食べていたからでした。左利きの人のなかには、小さい頃に矯正したという人もいますよね。では逆に、本来は右利きで左利きになろうとした人ってどれくらいいるのでしょう?
そこで今回、しらべぇ編集部では右利きの20代から60代の男女1372人にこんな質問をしてみました。
「左利きになりたくて練習をしたことがありますか?」
はい:22.4%
いいえ:77.6%
22.4%が練習したことがあると回答しました。男女別にみても男性が22.3%、女性が22.5%とほぼ差は見られませんでした。ここで気になるのが練習した理由ですよね。一見、「無意味なのでは?」と思う人もいそうなこの訓練には、それぞれこんな理由がありました。ご紹介しましょう。
「サッカーをやっていて、左サイドのポジションをとるために練習した。左利きの方が圧倒的にスタメンになれる確率が高かったので」(男性40代)
右利きの人にはわからない独特のリズムが、読みにくいプレーを生むという左利きの選手は、スポーツ界では重宝されることが多いそうです。ちなみにテニスではサウスポーから繰り出すサーブは、右利きの人にとってかなり打ち返しにくいとか。これを聞くと懸命に練習したくなるのも納得ですね。
「芸術的な仕事に就いている人は左利きが多いと聞いて、一時期全て左手でやってました。最終的に絵を描けるまでいったのですが、結局、今は右手で絵を描いています(笑)」(女性30代)
右脳は空間認知力や直感力、つまりセンスの部分を担っています。そのため左利きは天才肌が多いと言われることも。右利きの人が左手で何かをするというのは実際、脳に刺激になっていいみたいです。利き手ではない左手で絵を描くのはハードルが高そうですが…。
「目立ちたい」(男性20代)
非常にシンプルな欲求が左利きの訓練の動機となったようです。今回のアンケートでも1500人中、左利きは128人と全体の約8.5%と圧倒的に少数ということがわかります。左利きだからという理由でその人自身が目立てるとは限りませんが、貴重な少数派になれることは間違いないでしょう。
ちなみに、左利きになりたい場合は、習慣化しやすい食事から始めるのが効果的なようです。スプーン、フォーク、箸という順番でトレーニングをつめば、あっという間にサウスポーになれるかも? 特に左利き願望がない人もたまには脳に刺激を与えてみてはいかがでしょうか。
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2014年10月17日(金)~10月21日(火)
対象:全国20代~60代 右利きの男女計1372名
(文/しらべぇ編集部・八木彩香)