今日、アメリカ人が獣になる…1年で最もお得な日「ブラックフライデー」とは?
ブラックフライデー“Black Friday”をご存知ですか?
暗黒の木曜日“Black Thursday”、暗黒の月曜日“Black Monday”というと、世界史でも習う「世界恐慌」の話。こちら、ブラックフライデー“Black Friday”とは、アメリカにおいて1年でイチバンお得な日なんです。
■1年で最もお得な日、ブラックフライデーとは?
アメリカでは、11月の第4金曜日をブラックフライデー“Black Friday”と呼びます。ブラックフライデーには、1年のうちで最も安く買い物が出来るといって過言ではないほどの大セールが、アメリカ全土で行われます。
元々、11月の第4木曜日は“サンクスギビング”という大切な感謝祭の日。その翌日(金曜日)がブラックフライデーにあたるということですね。
この“ブラック”フライデーの由来は、諸説ありますが、前日のサンクスギビングは多くの人が買い物に行かないから赤字…だけど、翌日の金曜日は売上が“黒”字になることからきている、という説が濃厚とされています。
お店によっては、日付が変わる夜中の12時からセールが行われる場合もあり、最初は割引率70%だったのが、時間が経つにつれて50%、30%と割引率が下がっていくので、お店の開店前から待つ人が大勢います。ちなみに、普通のお店だけではなくアウトレットなどでも大幅な値下げが行われるので、普段よりもさらにお得な買い物ができるというワケです。
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■人がまるで獣のよう!ブラックフライデーの実態
このブラックフライデーについて、実際にアメリカ人にエピソードを聞くと、
「People are animals on black Friday haha. :p」
(ブラックフライデーでは、人々は野獣と化すよ、HAHA)
「Most of my stories about black Friday are just about the huge lines and angry crowds pushing each other to get to the sales first.」
(ブラックフライデーといったら、半端じゃなく長い列と憤った人たちが押し合いへし合いになってセール品を取り合っている話くらいだね)
といった声が聞かれました。セール品を求めて人々が欲望をむき出しにする姿が、「獣のよう」なんですね。
ブラックフライデー史上“最恐”(?)と言われる話に、お店の前で駐車場を求め、人々が銃を打ち合ったという事件があります。また、開店と同時に人がなだれ込んだせいで、お店のシャッターが破壊されてしまう、という事件はある種“風物詩”のよう…。毎年ケガ人が絶えないというのも、ブラックフライデーの特徴のひとつです。
ちなみに、ここ数年、ブラックフライデーに対して“サイバーマンデー”という言葉も出てきています。こちらは、ブラックフライデーに対して、その次の月曜日にネット上で行われる大セールのこと。ネット消費が活発なアメリカらしいですね。
日本では安くならないようなブランド物も割引されることがあり、とにかく非常におトクなブラックフライデー。この時期にアメリカ旅行に行くことがあれば、ぜひ見に行ってみることをオススメします!(本土ほどではないですが、ハワイなどでもブラックフライデーは行われます)
ただ、行く際はお怪我にご注意ください!
※画像はWikipedia「ブラックフライデー (買い物)」の項目からの引用です
(文/しらべぇ編集部・永久眞規)