苦難乗り越え契約…ガールズバンド「Draft King」に今から注目すべき3つの理由

2014/12/01 07:00

メンバーが女性のみで構成された「ガールズバンド」と呼ばれるグループたちは、ルックスを売りにしたアイドル系や、本格的な演奏や特徴的な楽曲を前面に押し出した本格派など、それぞれのスタイルを売りにしながら、常にJ‐POPシーンで話題の中心にいる。

そんなガールズバンドの中で今大注目な存在が、先日「大手芸能事務所サンミュージック初のガールズバンド」として話題になった「Draft King(ドラフト・キング)」だ。元JUDY AND MARYのTAKUYAなど、大物ミュージシャンも熱い視線をよせる彼女たち。彼女たちがなぜ、今大注目なのか? その魅力に迫るべく、都内某所で行われた彼女たちのライブに突撃取材してきた。今回は独自の切り口で、通称・ドラキンに今注目すべきポイントをいくつか紹介しよう。

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1:キリンの成長を楽しめるバンド

彼女たちの魅力はなんといっても、そのライブだ。ガーリーな見た目にロックな雰囲気、その両方を兼ね備えたスタイルは、ガールズバンドの王道を更に研ぎ澄ましたスタイルだと言っていいだろう。しかし、そんな彼女たちのライブステージには、ちょっと気になる存在がいる。

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お分かりになるだろうか? こちらのライブパフォーマンス中の彼女たちの写真の中で、ひっそりと、かつ不思議な雰囲気を醸し出しているのが、「キリン」だ。

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ライブだけではない、CDやグッズなど、様々なところにこの「キリン」が描かれている。「ドラキリン」と呼ばれているこのキリンは、ドラキンにとってはトレードマーク的存在。

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そもそもは、古代中国の想像上の生物「麒麟」が“聖獣”であるという話を聞いたメンバーが、それになぞらえて自分たちのトレードマークにしようと考えたのがきっかけ。麒麟は、「聖人が世に出る前兆だ」といわれており、自分たちもガールズバンド界の最高峰を目指すべく、キリンに乗って躍進したいという意味が込められているそうだ。

ステージ上にあるキリンは、彼女たちの成長と共に大きくなっていくそうで、「いつか本物のキリンと共演すること」を目標のひとつにもしている。今のうちにライブ会場でキリンの大きさを見ていれば、「まだキリンがこれくらいの頃から知ってるんだぜ~」と自慢することが出来るかもしれない。

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2:圧倒的な本格ライブパフォーマンス

ドラキンの最大の魅力が、その圧倒的な演奏力の高さだ。

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作曲を担当するギターのMAOの足元には、多くのコンパクトエフェクターが並べられており、彼女が音作りからこだわる本格派ギタリストであることがうかがえる。

ベースのNOHANAは、その美しき黒髪をたなびかせる女性的な姿からは想像もできないほどの力強い演奏、そして安定したリズム感で、リーダーとしてバンドを支えている。

ドラムのSHIHOは、1タム1フロアと呼ばれる非常にシンプルなスタイルにも関わらず、その演奏は、ガールズバンドのドラマーのなかでは圧倒的にパワフルかつテクニクカルなドラミングだ。

そして、最大の武器はボーカルのerica。骨太なサウンドの上で、小悪魔な笑顔を浮かべながら縦横無尽にステージを駆けまわり、キュートかつパワフルなボーカルを聴かせてくれる。

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彼女たちの楽曲は、そのポップでキャッチャーなメロディと、ガールズバンド界でも屈指の演奏力が光る。ライブで見ると中毒になってしまうので、生で観る際には注意が必要だ。

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3:いくつも苦難を乗り越えてきた強さ

ベースのNOHANAとドラムのSHIHOは、2012年12月に惜しまれつつも解散してしまった「ステレオポニー」というバンドのメンバーだった。解散後、2人がサポートギタリストであった現メンバーのMAO、そしてボーカルのericaを迎えて新しく結成したのが、現在のバンド。

しかし、新しく結成したバンドは決して順風満帆ではなかった。まだ10代の頃に大手レーベルと契約してデビューを経験し、一躍メジャーバンドとして活躍していた彼女たちが、再びインディーズバンドとして活動を始めた今のドラキンは、苦難の連続だったのだ。

「他のバンドの人たちなら当たり前な『下積み時代』というのをほとんど経験せずにデビューをしたため、解散後、人生で初めてバイトを始めた時、お金を稼ぐことの大変さを思い知りました」と語るドラムのSHIHO。また、ベースのNOHANAは、「自分たちで機材車を運転して全国をまわった時、そういった経験をしてこなかったので、最初はとてもつらかったです」と振り返った。

しかし、ドラムのSHIHOは、「バンドを辞めることは私にとっては生きていないのと同じこと。どんだけ辛くても、辞めようとは絶対思いませんでした」と力強く語る。

ひたむきに音楽への情熱をカタチにしてきた彼女たちの活動は、徐々に全国のライブハウスでも噂になり、結成約1年で渋谷クラブクアトロのワンマンライブを大成功させるまでになった。そして、今回のサンミュージックとの契約となったのだ。

ステージ上で何度も笑みを浮かべる彼女たち。何よりもライブを大切にしているのがわかる。ライブ終了後の物販で、ファンとの対話を楽しんでいた姿も印象的だった。一度はインディーズからの再出発となった彼女たちにとって、自分たちの演奏を心より楽しんでくれるファンの存在は大きいのだ。

ドラキンが気になった人は、まず彼女たちの楽曲を聴いていただきたい。そして何よりも、その圧倒的なライブパフォーマンスを身体で感じてもらえれば、魅力は十二分に理解してもらえるだろう。今後の彼女たちから目が離せない。代表曲のひとつ『アブラカタブラ』のフレーズから一部拝借するならば、振り向かないアナタはセンスがないのかも?

※2014年12月17日には、渋谷「eggman」でワンマンライブをする彼女たち。ゲストはなんと、「ワイルドだろ~」で知られる、お笑い芸人のスギちゃんだ。

「Draft King one‐man LIVE ~mission ZERO~」
2014年12月17日(水)渋谷eggman
18時半開場 19時開演
Special Guest : スギちゃん
Draft King公式サイト

(取材・写真・文/しらべぇ編集部・常時系

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