【潜入!北朝鮮④】読めない公式サイトに代わって主要観光スポットを紹介!
北朝鮮が1日、自国の魅力を伝え観光客を誘致するための情報サイトを公開したことが報道された。ついに北朝鮮が観光業に本腰を入れはじめたか!と思われたが、いざサイト(http://dprktoday.com/)にアクセスしてみると、対応言語は朝鮮語のみ。
現在の韓国と北朝鮮の関係を考えると、韓国からの観光客を期待しているとは思えないし、これでは誰に向けて情報を発信しているのかわからない。第一、我々日本人が理解できないではないか。
そこで今回は彼らに代わって筆者が、北朝鮮の主な観光スポットを紹介したいと思う。
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板門店(パンムンジョム)
第2話でも書いたが、北朝鮮と韓国の軍事境界線があり、停戦状態にある2国の関係を象徴するような施設である。平壌から200km程度とかなり離れた場所にあるが、北朝鮮に行くからには必ず押さえておきたいスポットのひとつである。近くにはこちらも有力な観光地である「開城」もあるので、あわせて訪れたい。
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開城(ケソン)
朝鮮最初の統一国家「高麗」の都であり、その歴史的に重要な数々の遺跡は、2013年に世界遺産リストに登録されている。歴史好きにはおすすめの都市だ。
高麗博物館では高麗時代に使用された品々を見ることができる。
当時の奴隷や家畜の価格表。男の子供や老人は、牛1頭分で8人買うことができたらしい。
これは善竹(ソンジュク)橋という遺跡。歴史的な事件があった場所だそうだ。
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平壌市内
とても1日では回りきれないであろう、非常に多くの観光スポットがある。その中でも特に筆者がおすすめするのは、チュチェ思想塔と平壌地下鉄だ。
チュチェ思想塔は金日成主席の革命業績をたたえ、生誕70周年にあたる1982年に建立された。1000円程度を払うことで展望台に昇ることができ、平壌の全景を展望することができる。ちなみに、現地で最も使いやすい貨幣はユーロなので、渡航前に準備しておきたい。日本円を使える店もあるが、1000円未満のお釣りは出ないことが多い。
展望台から見渡す平壌は、筆者の北朝鮮に対する印象を変えるほど近代的な建造物が並んでいた。
地下鉄に乗ると一般市民の生活を肌で感じることができる。
全ての駅および車両に、金日成主席・金正日総書記の顔写真や肖像が置かれている。区間によっては、東京の通勤ラッシュ並の混雑のところもあった。
筆者は時間の都合上、残念ながら、2013年10月に開業して話題になったウオーターパーク「紋繍プール」を訪問することはできなかった。次回訪れる機会があれば、必ず寄りたいと思う場所のひとつだ。
画像はYouTubeより
この他にも、市内にいくつかあるビアホールでは、夕方の5時くらいからビール楽しむことができる。北朝鮮には米で作られたビールがあり、米と小麦の配分比率によって様々な味を楽しむことができる。率直に言って瓶ビールはそうでもなかったが、生ビールはすべてとても美味しく、日本でも飲みたいと思うレベルだった。
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全体を通じて
観光客が案内されない闇の部分もきっと多くあるのだろうが、筆者は、非常に自然豊かで美しい国だと感じた。次回があるならば、「金剛山」や「白頭山」などより自然を味わうことができる場所を訪れたいと思う。
ガイドには「北朝鮮のすばらしさは『百聞は一見に如かず』という言葉が最もぴったりなんだ」と言われたが、好奇心旺盛なしらべぇ読者は、これを期に一度訪朝を検討してみてもいいかもしれない。
(文/しらべぇ編集部)