無党派層41.7%が「現在の与党が強すぎるとは思わない」【衆院選2014】
12月2日、第47回衆議院議員総選挙が公示された。当サイト「しらべぇ」では、およそ2000人規模の有権者のモニターを対象に、衆院選や政治に関するさまざまなアンケートを実施。有権者の声や意識を紹介している。
衆議院は、選挙前(2014年11月28日時点)で与党系(自民、公明)が326議席、野党系(民主、維新、次世代、共産、生活、社民ほか)が154議席となっており、与党系が多数を占める状況であった。
二大政党制を前提とする小選挙区比例代表制を敷く日本としては、この状況をアンバランスと捉える向きも少なくない。一方、与党議席数が多いことはスムーズな意思決定がなされやすいため、過度でない限りにおいては歓迎すべきであるという声も存在する。では、有権者は現在の議席配分状況にどのような考えを持っているのだろうか。
支持政党別の結果をご覧いただこう。
【支持政党別・「現在の日本は『与党が強すぎてよくない』と思う」と答えた人の割合】
自由民主党:21.4%
民主党:84.2%
維新の党:72.7%
公明党:37.2%
次世代の党:22.2%
共産党:87.9%
社民党:91.3%
支持政党なし:58.3%
政権与党である自民、公明支持者は20~30%であるのに対し、社民や共産支持者はそれぞれ91.3%、87.9%という高い割合で現在の与党が「強すぎる」と考えている。また、かつて政権を担っていた民主党支持者も高い割合を示した。野党が政権与党に対して抱える不満が反映された結果になったと言えるだろう。
注目すべきは、「支持政党なし」の回答だ。いわゆる無党派層において「与党が強すぎる」と考える人は58.3%。言い換えれば41.7%は与野党の議席数バランスにそこまで違和感を抱いていないということである。無党派層の動きが選挙結果に大きな影響をもたらす可能性は大きい。
与党の議席数に違和感を抱く58.3%は、果たしてどの政党に票を投じるのだろうか。
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2014年11月28日(金)~12月1日(月)
対象:全国20代~60代 男女計1880名
(文/しらべぇ編集部)