「本人と握手したから」という理由で投票しやすい職業とは?【衆院選2014】

しらべぇ1210握手

全国各地で展開される選挙活動。街頭演説や選挙カーなどの音声による訴えかけ加え、繁華街や住宅街の有権者一人一人と握手を交わすドブ板選挙活動を展開する候補者も少なくないだろう。

想田和弘監督の映画『選挙』(2007年)では、こうしたドブ板選挙活動を展開する候補者たちの姿をある種の滑稽さを伴わせながら描いている。それが有権者にどの程度の影響力を持つのかは別にしても、選挙期間中の候補者は握手相手を求めて奔走するのである。


 

2.4%が握手をしたからという理由で候補者に投票したことがある!

では、有権者と交わす握手はどの程度得票に影響を与えるのだろうか。20〜60代有権者男女計1745名を対象に、「本人と握手をしたからという理由で候補者に投票したことがありますか?」というアンケート調査を実施したところ、2.4%が投票経験があるという結果を得た。

これ見て、その割合の低さゆえに「握手は有効な選挙活動ではない」と捉えるのは早計だろう。理由は2つ考えられる。

一つが、浮動票の存在である。有権者のなかにはすでに特定の政党や候補者に投票することを決めている人が一定の割合で存在する。彼らは、ある候補者と握手をしたからという理由で投票先を変える可能性は低い。そのため、投票先を決めかねている有権者に限ってみれば、今回の2.4%という数値はさらに上昇する可能性が高い。握手は浮動票の行き先を決定付ける効果を持つかもしれないのだ。

もう一つが、投票率を考慮しなければならない点である。仮に調査対象者1745名が全員投票所に足を運んだ場合、得票における握手の影響力は2.4%にとどまる。だが、たとえば投票率が30%だったにもかかわらず、候補者と握手をした有権者が必ず投票所に足を運んでいたとしたらどうだろうか。

この場合、握手の影響力は7.8%まで上昇する。ある選挙区の有権者が10万人の場合、その数は7800人となるので、決して無視できる数値とは言えなくなるのではないだろうか。

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握手の影響力がもっとも大きい職業はフリーター

さらに今回は、この質問の回答結果を職業別に見てみることにした。その結果がこちらである。

【職業別】
「本人と握手をしたから」という理由で候補者に投票したことがある有権者の割合

グラフ

・経営者・役員:2.0%
・会社員・公務員:3.3%
・契約社員・派遣社員:1.8%
・個人事業主・自営業:3.1%
・フリーター:4.3%
・パート:1.8%
・専業主婦:1.0%

もっとも低い割合だったのが専業主婦、もっとも高い割合となったのがフリーターだった。フリーターと聞くと、ついつい若者を想定する人も少なくないだろうが、いまや40代や50代のフリーターも珍しくない。総務省統計局の労働力調査では、2013年のフリーター人口はおよそ182万人と、有権者として捉えた場合決して無視できる数値ではない。

以上の結果を踏まえれば、今後も候補者が有権者と握手を交わすドブ板選挙はなくなることはないのかもしれない。

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo
調査期間:2014年11月28日(金)~12月1日(月)
対象:全国20代~60代 男女計1745名

(文/しらべぇ編集部)