【公募で100万円獲る発想術】とあるネーミング公募で優勝した考え方レシピ
2014/12/12 06:00
ネーミングするだけで100万円! そんな夢のような話が、この日本には実際あるんです。
栃木県那須塩原市にある「PRATOLINA(プラトリーナ)」というウエディングヴィレッジ。こちらの名前を付けたのは、何を隠そう、僭越ながら筆者です。9000点以上の応募作から選んでいただき、100万円を手にすることができました。ただ、実はこうやって賞金を得るには、ちゃんとした秘訣があるんです。
*写真:西山修平
公募に挑戦することで、みなさんにも100万円稼げるチャンスがある…。そこで今回は、その発想法とオリジナルトレーニング法を筆者の経験からお伝えしていこうと思います! 元手ゼロで参加できる、おいしい話ですからね。
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■いちばん最初は、文章系公募を狙う!
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公募と一口に言っても、ジャンルは様々です。川柳、エッセー、ネーミング、料理、ビジネスモデル、工芸、イラスト、キャラクターやシンボルマークのデザイン、楽曲制作などなど。一体どこから手を付けていいか、わからなくなってしまいますよね?
選ぶ秘訣としては、自分の好きなもの・得意なものにチャレンジすること!・・・と言えば聞こえはいいのですが、それでは丸投げになってしまうので、公募初心者の方には、最も手を付けやすい文章系公募をオススメします。
文章系公募がオススメな理由は、言葉が日常生活で最も慣れ親しんでいる表現ツールだからです。誰しもが言葉には一定の慣れと嗜みがあるからこそ、挑戦する上でハードルが最も低いのが文章系公募の魅力です。
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■PRATOLINAのネーミング発想法
というわけで、筆者が実際にネーミングしたウエディングヴィレッジ「PRATOLINA」を題材に、発想法を噛み砕いていきます。
◆発想法レシピ1 情報を集める
そもそも、これから何の名前を付けるのかを考えなければなりません。例えば、結婚式場に「プッチンプリン」という名前を付けても、式場として世間に受け入れられるとは思えません(かなり奇抜なネーミングの式場としてウケるかもしれませんが)。
次に式場のコンセプトは「イタリアの小村」とのこと。どんなモノ、どんな目的で作られているかという情報を一番最初にきっちり理解する事が採用のカギになります。
◆発想法レシピ2 ターゲットを決める
結婚式場を決める際、実際は名前よりもプランや式場の雰囲気、お料理、立地、金額で決めることが多いかもしれませんが、名前はその全てを総べる象徴。ですから名前の良し悪しは、人が商品を選ぶ上で重要になってくるわけです。
そこで、結婚式場を選ぶターゲットをイメージする必要があります。言うまでもなく、ターゲットは式場を選ぶ夫婦。どちらかと言えば結婚式の主役は花嫁ですよね。ですから、かわいい感じにしたいなとこの時点で決めていました。
◆発想法レシピ3 情報をくっつけて、ひらめきを待つ
さて、ここで情報を整理。
○何の名前を付けるのか・・・結婚式場
○式場(商品)のコンセプトor強み・・・イタリアの小村
○ターゲットは誰か・・・式場を選ぶ夫婦(特に花嫁)
○どうやって表現するか・・・花嫁に響くように、かわいいやつを。
ここまでわかってしまえば、あとは連想ゲーム。結婚式と言えば・・・ブーケ、花だよな。花→花言葉、あぁ、女子ウケしそう。イタリアかぁ、とりあえずイタリア語にしてみるか。イタリアの国花ってなんだ?ほぉ、ひなげしなんだ(調べた)。ひなげしの花言葉→純白、純潔、祝福・・・これって、結婚式に最適じゃない?それで、「ひなげし」をイタリア語にしたのが「PRATOLINA」。
たったそれだけで、100万円になってしまったというわけです…。採用の知らせを頂いた時は、正直、大変な驚きでした。というように、アイデアというものは“情報の整理と連想ゲーム”だけで簡単に作れてしまうのです。
とりわけ文章系公募は、この発想術で大抵のモノはクリアしていくことが可能ですので、皆様もこの機会に“公募”にチャレンジしてみてください!
(文/しらべぇ編集部・西山雄貴)