任天堂が作った、粋な合図、誕生の経緯…「花札」の歴史とトリビアを紹介!

hanahuda

アンケートサイト「みんなの声」が、2万7692人を対象に以下のようなアンケートを実施している。(調査期間:2014年11月23日~2014年12月7日)

■任天堂が最初に作ったもの、知ってる?

1位 花札:48.0%
2位 テレビゲーム:19.0%
3位 お菓子のオマケ:11.8%
(3位以下は省略)

約半数の人が回答した通り、任天堂が最初に作ったもののひとつが、「花札」だ。1889年、工芸家であった山内房治郎氏が京都で花札を作ったのが、現在の任天堂の礎となっている。ちなみに、現在のプラスチック素材を採用した「トランプ」の製造を日本で初めて行ったのも同社だ。「運を天に任せる」との意味を持つ任天堂。そのはじまりとなった「花札」に関して、今回は学んでいきたいと思う。

花札は元々、「かるた」の一種として「花かるた」と呼ばれていたものだ。梅や菊といった1月~12月までを表す花が様々な動物や短冊などと一緒に描かれ、合計48枚で1組となっている。この枚数は、旧来のポルトガル式トランプの名残だ。ポルトガル式トランプはA、2~9、J、Q、Kが各4種類の48枚。

そもそも、「かるた」という言葉は実は、ボルトガル語でカードゲームの意味である「carta」が元となっている。安土桃山時代、宣教師たちによってもたらされた南蛮往来品の中のひとつにポルトガル式トランプがあり、それを元に作ったのが花札の元となる「天正カルタ」と呼ばれるものだ。

やがて、天正カルタを用いた賭博が広まったことから、幕府によって禁止されるのだが、その抜け道として、数字を排除して一見わかりづらくした現在の「花札」が江戸時代にできたのだ。

幕府の目を盗んで賭博行為を行っていた店では、花札の会場へ案内してもらう際に「鼻」をこする合図をして仲間を判断していた。江戸らしい、粋な合図である。それをもじって、当時の花札の販売店は、鼻が大きい「天狗の面」を目印として掲げていた。花札のパッケージに天狗が描かれているのはそのことに由来する。

賭博行為は当然禁止であるが、麻雀などと同様、遊ぶだけならルールを覚えると楽しいカードゲームである花札。また、5月は菖蒲、6月は牡丹など、日本古来の風情がゲームを通して学べるのも大変おもむきがある。まだカードすら見たことがない人は、一度手に触れてその歴史に思いを馳せてみるのも良いかもしれない。

【集計結果】
出 典:dメニュー・iメニュー 「みんなの声
集計期間:2014年11月23日~12月7日
投票数:27692票

(文/しらべぇ編集部・常時系


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