恋人アリな人でも「クリスマスを恋人と過ごす」に疑問持つ人が21%いると判明!
先日、カフェで偶然隣に座ったOLらしき女性3人組の1人が、こんなことを言っていました。
「クリスマスまでに彼氏作らないとヤバイ!シングルベルになっちゃう!」
キリスト教の国ではない日本では、クリスマスは家族と教会で過ごすというわけではありません。現在のクリスマスは、「性なる夜」と揶揄されるほど、いつしか当たり前のように“恋人たちのイベント”となっています。しかしそれは、いつからはじまったのでしょうか?
●「クリスマス=恋人」のはじまり
いくつかの説がありますが、大きな影響を与えたと言われているのが、1988年からテレビで流れたJR東海の「Xmas eXpress」のCM。山下達郎さんの『クリスマスイブ』をバックに、遠距離恋愛中の恋人同士が新幹線でクリスマスの日に会う姿を描いたものでした。それが話題になり、「クリスマス=恋人」というイメージは一気に定着したとされています。
また、“ホイチョイ三部作”と呼ばれたホイチョイ・プロダクションによる映画『私をスキーに連れてって』も影響を与えた要素のひとつ。公開されたのも1987年と、JR東海のCMとほぼ同時期。挿入曲として使われた松任谷由実さんの『恋人がサンタクロース』は、元々1980年に発売されたアルバム『SURF&SNOW』の1曲でしたが、映画に使われたことでリバイバルヒット。こちらも、クリスマスは恋人と過ごす、というイメージを定着させるきっかけとなりました。
そして、「クリスマス=恋人」を決定づけたと言っても過言ではないのが、1990年にTBS系列で放送されたドラマ『クリスマス・イブ』。主演の仙道敦子と吉田栄作が、クリスマスに恋人と過ごすために様々な恋愛模様を繰り広げていくこの物語は、当時一大ブームとなりました。主題歌となった辛島美登里さんの『サイレント・イブ』も、クリスマスの定番ソングのひとつとなっています。
これらのことから、1987年~1990年のバブル末期が「クリスマス=恋人」の開始時期だと思われます。そう考えると、まだ四半世紀ほどしか経っていないのです。
ところで、そもそも恋人がいる人達は、クリスマスには恋人と過ごすものだと考えているのでしょうか? アンケートサイト「マインドソナー」を使い、505人を対象にアンケート調査を実施してみました。
■(現在恋人がいる人で)クリスマスに恋人と過ごす風潮に疑問を感じている人
(集計期間:2014年12月11日~12月14日)
・感じている(YES):21.2%
・感じていない(NO):78.8%
少数派であるとはいえ、恋人がいる人ですら21.2%の人が「クリスマス=恋人」というイメージに疑問を感じていることがわかります。年代別に見てみると、30代が最も多く、28%と4人に1人以上が疑問を持っているようです。
最近は、恋人がいない人同士で集まる「シングルベル・パーティ」など、恋人がいない人たちも楽しむ風潮が盛んになってきています。たとえクリスマスに恋人がいないとしても、あまり気にせず、聖なる夜をそれぞれのスタンスで楽しめると良いのではないでしょうか。
(文/しらべぇ編集部・常時系)