ホリプロ精鋭陣も参戦!鉄道関係者・ファンに聞く、鉄道のとっておき楽しみ方20

2014/12/16 17:30


小田急

年末年始、鉄道で遊びに行く人も多くなる時期。鉄道のことを考えるだけでワクワクするもの。そこで今回は、鉄道関係者や鉄道ファンに、「とっておきの楽しみ方」を聞いてみた。

●ドラマに一瞬だけ出てきた路線・車両・駅名を推測する(鉄道ニュースサイト管理人)

●再現映像、カラオケのBGVなどで鉄道が映り、一般の方だと普通わからない所を、細かい違いなど推理してどこか当てる(鉄道会社関係者)

同様意見多数。特にカラオケのBGVに鉄道が映っていると、曲よりもそっちのほうが気になる。

●駅内掲示物のフォント名を当てる

「デザイナーの友人とよくやります。同じ駅名看板でも何故かホームが違うとフォントが違ったり(新しく設置されたものはフォントが統一されていなかったり)して面白いです」(「鉄道愛好会」会長)

個人的には、オシャレなフォントに混ざって、駅員さんが手作りで作ったポスターがPOP体だらけだったりすると、微笑ましい気持ちになる。

●図書館で古い時刻表を見る。(鉄道ファン)

眺めると意外な発見も多い。

●鉄道旅行時に、必要以上に細かいダイヤ表(旅程表)を作る。(「1234M」のような列車番号などまで含める)

●鉄道旅行中、初めて降りる駅では、記念に入場券を買う。(スタンプラリー感覚)

(共に、鉄道ニュースサイト管理人)

●旅行・移動問わず、自分の乗車した電車の区間と車両番号をすべて記録する。(「東京→横浜 モハE231-1002」のように) (鉄道ファン)

●駅弁のパッケージを集める(鉄道会社関係者)

●オリジナルのヘッドマークを考える(鉄道ファン)

●名鉄瀬戸線の名所「ガントレット」の跡を見に行く(鉄道ファン)
(「ガントレット」は狭窄線・搾線とも呼ばれ、単線分よりやや広い用地に複線の線路を重なるようにしてはめ込んだもの)※スミマセン、説明が難しいので、気になる方は各自お調べください。

なかには、聞いただけで大変そうなものも。

●全車両制覇

聞いただけでものすごく大変そうだが、どういうことかというと・・・

「車両には全てユニークな番号(車番)がある。例えば特定の鉄道会社や通勤で使う路線で、1回乗車ごとに1車両しか乗らないというルールを決め、全車両制覇まで乗り続ける。新車が出るとどんどん乗らなくてはいけない車両が増える。ローカル路線が消え行く日本の鉄道と対照的に、一度ゴールしてもまたゴールが遠のくし、近場の鉄道でも十分やりがいがあるので、楽しみやすい。先頭の車番を見て『あ!この編成は3号車乗っていない!』と、その場で乗る位置を変えたり(笑)」(鉄道ファン)

こちらは、“企画系”

●JRが終夜運転をする年越しから1月1日の23時59分までの「130円大回りルート」を考える(鉄道ファン)

例えば、A駅を0時に出発し、その日の日付が変わるまでにA駅の隣りにあるB駅に一筆書きで戻ってくるプランを考える。

画像をもっと見る

■アナウンサー・女子鉄の久野知美さんからは・・・

●音やムービーを撮りためて、旅の復習

●鉄道関連グッズの収集
(硬券、Nゲージ、方向幕、Bトレインショーティー、ゆるキャラグッズなどなど)

●『おしゃ鉄』と題して「沿線に似合うファッション」を追求して、準備期間も楽しむ
(スタイリストさんと一緒に考えています)

●『鉄道ネイル』と題して、鉄道の車両のデザインをモチーフにしたネイルのデザインをネイリストさんと考案

ちなみに、『硬券』は硬い厚紙で作られた乗車券のこと。あらかじめ発駅と着駅とが印刷されていた。現在でもごく一部の鉄道会社で使用されている。 『Bトレインショーティー』は、バンダイから発売されている簡単に組み立てられる鉄道模型。

硬券(写真は久野さんの所有物、YR【百合高原鉄道】の硬券)
硬券

久野さんは『JTB 鉄旅ガールズコラム』にて、『Let’s おしゃ鉄』『ようこそ、Rail Nailの世界へ。』を執筆・公開中。

Let’s おしゃ鉄』(車両や風景に合わせたコーデの紹介)

ようこそ、Rail Nailの世界へ。』(鉄道の車両のデザインをモチーフにしたネイルのデザインをネイリストさんと考案)

(一例)

E7系(北陸新幹線)をモチーフにした鉄道ネイル。

ネイル

【Special Thanks】鉄道ネイル:Shizuyo Miyamoto(施術、撮影)

久野さん

「鮮やかなブルーと、メタリックブラウンのラインのカラーを忠実に再現してもらいました。淡いベージュベースの車体に、ポイントとしてグランクラスマークも表現して頂きました!右手小指のシャープなストーンは、ヘッドライトイメージです」

関連記事:鉄道関係者・鉄道ファンに聞いた、本気で鉄道が好きそうな女性芸能人13名

■ホリプロの南田裕介さんからは・・・

●一番揺れる、もしくは、一番うるさい車両に乗る。

●駅の表示「通過」や「回送」は来るまで待つ。

●経由が複雑な切符を買う際に、機械では印字できなくなり、手書きで書いてもらうとき、少し申し訳ない気持ちになる。

――最後は、楽しみ方というよりは、「南田さんの鉄道あるある」となっている(笑)。『一番揺れる、一番うるさい車両に乗る』というのが、なんともマニアック。

関連記事:【鉄道】東武伊勢崎線・梅島駅が撮影禁止になった理由…専門家が挙げる注意点

■そしてラストは!?

ラストに、かなり変わった楽しみ方を。

●(特に古い車両の)トイレのドアの横にある『あき』が『使用中』に切り替わる瞬間を動画で撮る。(某大学鉄道研究会 元代表)

自分では見られないため、ドアを少し開けて、自分で鍵を開け閉めして撮るそうだ。

列車に乗る前(計画を立てたり、色々と妄想したり)、乗った時(写真を撮ったり、色々と見学・観察をしたり、乗った後(記録を整理したり)と大忙し。鉄道ファンの世界は路線図のように無限に広がっている。

※ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。掲載しきれなかった回答は第2弾で。

(文/やきそばかおる 写真協力/久野知美・手老善)

電車鉄道マニアネイル
シェア ツイート 送る アプリで読む

編集部おすすめ


人気記事ランキング