【文句は投票してから】選挙結果に納得した人は28% でも納得派は投票率も高い?
第47回衆議院選挙が与党の圧勝で終わった。海江田万里・民主党代表の落選や菅直人・元首相のすべり込み当選など、悲喜こもごものニュースが飛び交う中、投票率が52.66%と前回に引き続いて史上最低を更新したことが伝えられた。
比例区では、自民党が33.1%、公明党が13.7%をの票数を獲得。前回の総選挙より、それぞれ5.5%、1.9%上積みし、支持の底堅さを見せた。
しかし小選挙区では、自民党は半数に満たない48.2%の得票率で、小選挙区の75.6%にあたる223議席を確保(追加公認1議席を含む)。さらに、得票数を全有権者数で割った「絶対得票率」で見ると、24.5%に過ぎない。
そこで、しらべぇ編集部では、今回の衆院選の結果にどれくらいの人が「納得」しているのか、アンケートサイト「マインドソナー」を使って調査を実施した。
Q.今回の総選挙の結果に納得している?
納得している人の割合は、不思議なことに自民党の絶対得票率に近い数字となった。2/3を超える議席を獲得し、大勝した与党だが、回答者の7割はその結果に納得していないことがわかる。
では、納得派は投票に行ったのか? 行かなかったのか? さらに調査してみた。
選挙結果に納得している人の投票率は、総務省が発表した全体の投票率に比べて24.2%高くなっている。回答者のコメントから、投票理由を見てみると…
日本には長期の安定した政権が必要だと思うから(45歳・男性・福岡県)
与党に安定多数を確保してもらい、憲法改正を実現してほしい(65歳・男性・茨城県)
結果は見えていても投票するのが義務、責務だから(34歳・男性・岡山県)
と、与党支持が目立つが、政権に批判的ながらも、清き一票という行動で意思を示そうという人も見られる。
戦後最低を更新してしまった、今回の衆院選投票率。政治への納得感を高めるためには、まず投票に行ってみることが大切なのかもしれない。
(文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)