【溜池ゴロー、子育てこそ男の生き甲斐】イジメに関してワシなりに考えてみた

コラム

2014/12/24 11:30

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世の中にイジメの問題は耐えない。イジメが原因で自殺をしてしまう子供もいる。新聞でそんな記事を読む度に嫌な気持ちになるのだが、それと同時に頭の中にいつもある疑問が浮かぶ……

「なぜ、イジメられていた子供の親は、そこから引っ越すなりして一緒に逃げてやらなかったのだろうか」

ワシは、息子が生まれたときに考えたことがある。それは…息子が学校に通うようになって、もし死にたいくらいのイジメに遭ってしまったら、すぐにその場所から引っ越し、家族で遠くへ逃げてしまおう…ということである。

ワシは思う。もし自分の子供がひどいイジメを受けているとわかった場合の対処法は、徹底して「闘う」か徹底して「逃げる」かしかないと。



 

■イジメと「闘う」ことの困難さ

ただ、「闘う」場合は、イジメを実行している相手の子供達だけでなく、その親達、そして学校側とも闘わざるをえなくなる可能性が強いと思う。なぜなら、イジメというのは、イジメる側の子供にとっても、その親にとっても、学校にとっても、世の中に事実が表面化して欲しくはないものだ。

なので、イジメられた子供サイドは、周囲や世の中に事実を知ってもらいイジメをなくしたいなら、その三者と闘うことになる。

陰惨なイジメ事件が発覚した学校の校長は大抵「イジメと認識していなかった」とか「イジメを把握できていなかった」などと言い訳をし、イジメた子供の親達は、「イジメている素振りは見えなかった」とか「仲良く見えた」などと嘘を述べる。

自殺などの被害者が出てしまったにも関わらず、そのような言葉を使ってイジメに気づかなかったフリをしているのか、本当に気づかない教育者としては大失格な大バカなのかは知らんが……

トンデモなく酷いイジメが発生し継続するような土壌で、自分の子供が酷いイジメに遭い続けている場合、このような「すべてを無かったことにしよう」としている親達や学校側と闘って、すべてを認めさせて、処罰をし、その後まったくイジメがなくなる環境を周囲に作るというのは、かなりエネルギーが必要だろう。

酷いイジメが発生してしまう土壌には、そうなってしまう要素が元々多くあると思われる。それを根底から変えない限り、またイジメ被害にあう可能性は大いにあるのではないだろうか。

なのでワシは、もし自分の子供がイジメ被害にあった場合、「周囲を変える=闘う」よりも「違う環境に移る=逃げる」を選ぶつもりだ。もし、ワシの息子が死にたいくらいの酷いイジメにあっていると知ったら、すぐに息子の学校を変えるだけでなく、今暮らしている場所を捨て、どんなに遠くだろうと引っ越す。

そう、徹底して逃げるのだ。ワシら家族は賃貸マンションで暮らしているのだが、家を購入するつもりがないのは、そのことが大きな要因であると言ってもいいくらいだ。


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イジメが起らないほうがおかしい

脳科学や医学の専門家ではないワシの勝手な極論かも知れんが、ワシは「脳みそが未発達の子供の世界」では、「イジメが起らないほうがおかしい」とさえ思っている。それくらいのつもりで用心しておかないと、子供世界などは危なくてしかたない。

「脳みそが未発達」ということは、人間だけが持っている「他の動物たちよりも高等な精神的な部分=理性」が出来上がっていないということだとワシは解釈している。そう考えると、「まだ脳みそが未発達」な子供たちは、本能むき出しの行動にでることがあってもおかしくはない。

例えば、群れの中に異分子がいれば追い出そうとしたり、自分よりも優位に立ちそうな子供がいれば追い落とそうとしたり、弱いのがいれば残酷なことをしたくなったり……子供たちの世界とは、そういったことが十分起こりうる世界であるとワシは思っている。


■些細なことからあっという間にイジメへ…。DVも然り

大人たちの目から見ればちょっとした仲間はずれに見えるものも、あっという間にイジメに発展する可能性はあるし、ひょっとしたらすでにイジメの域に入っていることもある。どこからが「ただの仲間はずれ」で、どこからが「イジメ」なのか、そんなことは誰もわからない。イジメの境界線などはないのだ。

子供の世界でイジメが起きるのは当たり前だ……少なくともそれくらいに考えておかないと、「イジメ」が発覚した時点では、すでに引き返し不可能な状況になっているのではないだろうか。なので教師などの教育者は、イジメの芽になりそうな些細なことであっても、「じゃれ合っているだけ」などと安易に片付けずにチェックしておくべきである。

余分な話だが、DV(ドメスティックヴァイオレンス)だってそうだ。最初から暴力を振るう男などいない。第一、そんな男とわかっていれば女性はつき合わないだろう。しかし、日常の中にDVの目は意外と簡単に見つけることができると思う。

例えば、街中で男女のデートを見ると、たまに男が女性に「お前バカだな〜」などと言いながら、頭を小突いたりしている風景を見るときがある。ワシが思うに、あれはDVへの第一歩である。ちょっとでも彼女の頭をこづく男は、結婚したらDVに走る可能性が大だ。本人も気づかないうちにエスカレートする場合もある。

なので、ワシは知り合いの女性に、少しでも自分を小突いたりする彼氏とは別れることを勧めることもある……話をイジメに戻そう。

どこにイジメの芽があるかはわからない。なので、もちろん親は自分の子供の状況や雰囲気を常に観察してやるべきだとワシは思う。そして、自分の子供を「イジメられっ子」にも「イジメっ子」にもしないために、親は「イジメはイケナイ」ということを教えてやらなければならないだろう。

ただ、どうやって教えれば良いのか……それが問題だ。言葉で教える以外方法は無いのだろうか。

てなわけで、次回は、ワシが息子に対して「イジメはイケナイ」ということをどうやって教えたかを書くことにする。今回は、以上。

(文/溜池ゴロー