子供も乗る自転車…その交通ルールを教習所に通うまで習わない現状はどうなのか?

2014/12/25 08:00


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子供の頃のことを思い出してみてほしい。人生で初めて、大きな達成感を味わった瞬間はいつだろう? 一生懸命練習してやっと自転車に乗れた瞬間を思い出す人も少なくないのではないだろうか。ジャリジャリと音が鳴る補助輪を外し、スマートに2輪で走れたときの達成感はなんとも言えないもの。

しかし、乗り方は誰かに教わったとしても、「自転車の交通ルール」を教えてもらう機会は少ない。おそらく、大人になって、自動車の免許を取るために教習所に行って初めて、「え!こんなルールあったの!?」と交通ルールを無意識にやぶっていたことに気付く人もいそうだ…。

そこで、しらべぇ編集部にて、「自転車の交通ルールについて、教習所に行くまで教わる機会がないことは、おかしいと思いますか?」というアンケート調査を行ったところ、以下のような結果になった。

■「自転車の交通ルールについて、教習所に行くまで教わる機会がないことは、おかしいと思いますか?」

koutsuururu_sirabeeはい:64.9%
いいえ:35.1%

このように、64.9%の人が交通ルールを教わる機会がないことに対して「おかしい」と思っていることが判明した。もしこれが然る庁内の多数決だったら、半数を優に超えているので、全国の小中学校での自転車の交通ルール指導が義務化されそうな結果である。

ではここで改めて、簡単に自転車の交通ルールについて紹介しよう。

●走行は車道が原則

道路交通法上、自転車は「車両」と位置づけられているので、基本は歩道ではなく車道を通行するのが原則。急いでいるからといってベルを鳴らしながら歩道を爆走するなんて、もってのほかである。

●車道は左側通行

車道を走る場合にもルールがあり、左側通行と決まっている。右側通行はいわゆる逆走になるので注意が必要。

●歩行者へ優しさを

自転車が歩道を通行する場合は、車道側をすぐにとまれる速度で通行しなければならない。あくまで歩道ということを忘れずに、歩行者へ配慮が必要だ。

他にも、「夜間は電気をつける」、「飲酒運転禁止」、「2人乗り禁止」などのルールがあるが、これらはほとんどの人が知っているだろう。しかし、守っていなくても厳しく指導されないなどの理由で、あいまいになっているのが現状だ。この辺りの意識を変えるためにも、義務教育中に「自転車の交通ルール」について指導する機会を設ける必要があるのかもしれない。

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2014年12月12日(金)~12月15日(月)
対象:全国20代~60代  男女計1500名

(文/しらべぇ編集部・八木彩香

免許交通ルール自転車教習所
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