【年越しあるある】「オレ、年越しの瞬間地球いなかったし!」年またぎジャンプ経験者の割合は?
2014年がまもなく終わろうとしています。みなさんは新年をどのように迎えますか?帰省や海外旅行など、年越しを迎える「場所」についてはしばしば言及されますが、本記事ではカウントダウンの「瞬間」に注目してみます。
ここ数年、日本全国で年越しの瞬間をカウントダウンするイベントがポピュラーなものとなってきました。コンサート会場や大規模なイベント会場で数百〜数千人の参加者が声をそろえてカウントダウンし、年越しの瞬間を迎える映像を見たことのある方も少なくないでしょう。
画像をもっと見る繁華街の若者「年越しの瞬間、地球にいなかったし!」「ジャンプしてたからね!」
カウントダウンの場所はイベント会場だけにとどまりません。都市部の繁華街に若者たちが自主的に集まり、カウントダウンしている様子をテレビのニュース番組で見かけるようになりましたよね。
昨年、筆者は東京の某繁華街で年越しの瞬間を迎えました。その街の駅前にあるスクランブル交差点には、瓶ビールを持った若者や雄叫びをあげる外国人が多く集まり、歩道にひしめきあう状況。それを拡声器で静止しようとする警官たちの姿が、より空間の非日常性を醸成していました。
時刻は23時57分。熱気溢れ、人々の数がピークに達したそのとき、いよいよカウントダウンが始まりました。
「18、17、16…」
次第に場の声が大きくなっていき、ついに一桁台へ。
「4、3、2、1…ハッピーニューイヤー!」
その場でハイタッチをしたり、抱き合ったりと、若者たちはそれぞれ思い思いの方法で新年の躍動感を身体で表現しています。そのような中、筆者はある光景を見逃しませんでした。
目の前にいた20才前後の若い女性2人組が、新年を迎えた瞬間手をつないでジャンプしたのです。そして2人は続けます。
「年越しの瞬間、うちら地球にいなかったよね!」
「うん、年越しの瞬間は浮いてた!ジャンプしてたから!」
2人は今終えたばかりの跳躍を振り返り、とても満足気な様子で新年の挨拶を交わしていました。実はこの瞬間、ジャンプしていたのは彼女たちだけではありませんでした。複数の若者が同時多発的にジャンプするのを確認できたのです。
そこで今回は、男女1500人を対象に年越しの瞬間をジャンプして迎えたことがある人たちの割合を調査してみました。
年代別の結果がこちらになります。
【年代別】 年越しの瞬間、ジャンプしたことがある人の割合
20代:24.3%
30代:20.7%
40代:13.0%
50代:8.3%
60代:7.0%
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顕著な年代差!若者はなぜ年越しの瞬間に浮きたがるのか?
世代が上がるにつれ「年越しジャンプ」を経験している人の数が少ないことがわかります。なんと、20代と60代では17%以上の開きが見られます。若者はなぜ年越しの瞬間に浮きたがるのでしょうか?
【仮説1】飛ぶ仲間がいる説
筆者が「年越しジャンプ」を見かけた場所が東京の某繁華街であったように、こうした行為は同世代の友人との間でなされる都市的コミュニケーションのひとつと言えるのかもしれません。街頭のない真っ暗闇な農村で、若者が老婆とともに年越しジャンプをする光景はなかなか思い浮かびませんよね。
年越しの瞬間を家族や親戚ではなく、若い仲間と過ごすことがポピュラーになった現代社会の若者だからこそ、こうした跳躍が可能となっているのかもしれません。
【仮説2】身体能力説
上に挙げた仮説を補強するような形で言えるのが、年代間の身体能力の差です。年越しの瞬間とは、時刻で言えば深夜の24:00。年配の方ならば布団に入っているケースも少なくありません。
また、年配の方ならば身体が若いころほど動かなくなっている場合も多く、そのような時間帯にタイミングを見計らってジャンプすることは、彼らにとって価値を見出しにくい行為なのかもしれません。
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年越しの瞬間、ジャンプすれば地球にいないことになるのか?
そもそも、繁華街で「年越しジャンプ」をしていた若い女性たちの言動は正しかったのでしょうか。年越しの瞬間、地表に触れていないことがすなわち「地球にいないこと」になるのでしょうか。
地球科学の定義上、地表を覆う上空500kmの範囲のことを大気圏と呼び、その外側を宇宙空間と呼びます。したがって、地表から数十センチ~数百センチ離れた状態は、まだ「地球の中にいる」ということになります。
年越しの瞬間に地球にいない状態になるためには、地表から500km以上上空までジャンプする必要があります。そのように考えると、私たちが「地球からいなくなる」ということがいかに選ばれた者にしかできない行為であるのかがわかりますよね。
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2014年11月14日(金)~11月16日(火)
対象:全国20代~60代 男女1500人
(文/しらべぇ編集部)