箱根駅伝の魅力と2015年注目ポイントをすべて紹介!ダークホースはあの初出場大学

2015/01/01 19:00

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「第91回箱根駅伝大会」の開催が翌日に迫った。毎年、沿道やテレビ、ラジオでの応援を楽しみにしているという方も少なくないはずだ。

箱根駅伝は、往路・復路合わせ10区間で競われる。毎回さまざまなドラマが生まれるが、今から「今年はどうなるのか」とワクワクしている人も多いはず。当日のコンディションやレース中の不調など、予期せぬトラブルも起きかねない。選手たちはそうした事態も踏まえながら、今もなおベストを尽くせるよう調整に取り組んでいるはずである。

特に「1区の順位でどのような流れを作り出せるか」「スピード区間4区でいかに良い位置につけて登り坂区間5区へ繋げられるか」といった点は、レース展開を大きく左右するポイントといえるだろう。またレース終盤になればトップ争いはもちろん、シード権争いからも目が離せない。

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箱根駅伝に出場するのは、今年10位以内でゴールした大学、および今年10月に開催された予選会での上位10大学である。今回はこれら出場大学について、過去の記録等を細かく調べてみた。レース予測などに向けて、ぜひ参考にして頂きたい。

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箱根駅伝予選会結果を見てみる

まずは予選会を勝ち抜いた10校について、その記録データを見てみよう。

■箱根駅伝予選会の結果

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上位はまさに接戦となった予選会。1・2位では7秒しか差がない。特に1〜4位については、かなり力が拮抗しているといえるだろう。

ただし2位の國學院大學、および山梨学院大学は、いずれも全選手内TOP10選手を2名擁している。選手の区間配置やレース展開などによっては、選手個人のタイム差が結果に関わってくることもあるだろう。重要な場面で一騎打ちとなった場合には、やはりその実力差が影響してくるかもしれない。

続いて、昨年の予選会結果、及びその上位校について箱根駅伝での結果を見てみよう。

■昨年の予選会結果と上位校の箱根駅伝の結果

<予選会>

・1位 東京農業大学10:04:35
・2位 山梨学院大学10:05:33
・3位 東海大学10:06:36
・4位 神奈川大学10:07:32
・5位 國學院大學10:08:30

<箱根駅伝>

・東京農業大学:14位
・山梨学院大学:途中棄権

・東海大学:13位
・神奈川大学:18位
・國學院大學:17位

予選会のタイムは今年より速い。そして予選会の順位と箱根駅伝の順位を比べても、予選会の順位がそのまま本番に反映されるとはいえないことが分かるだろう。例えば、予選会では1位の東京農業大学と2分差のあった3位の東海大学が、箱根駅伝ではむしろ東京農業大学より順位を上回っている。

また山梨学院大学に関しては、2区棄権という結果に終わった。タスキが繋がらない悔しさは、選手にとって心のうちに残っていることだろう。今年も予選会4位でシード権を獲得しているが、その悔しさが今年の箱根駅伝にどうぶつけられるのか、注目したいところだ。

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各校のトップ選手はどうなっている?2区にエースを投入する傾向

エース区間では、トップ選手同士の熾烈な戦いが繰り広げられる。各校で戦略が異なるため一概には言えないが、箱根駅伝ではやはり2区にエースを投入する大学が多いようだ。チームにとってエースの存在は大きい。横ならえでスタートする1区、エース区間の2区で上手いレース運びができれば、その後のチームの士気や流れ作りにも多少なり影響を与えるだろう。

また箱根駅伝の見所として、やはり注目選手の走りも挙げられる。そこで下記の通り、各校をTOP選手のハーフマラソンタイム順に別に並べてみた。

■各校のハーフマラソンTOP選手タイムランキング

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 なお、参加選手のなかにはハーフマラソンタイムが公式に公開されていない選手も存在する。そのため、実際はもう少し順番が入れ替わる可能性もあるが、公平性の観点からご容赦頂きたい。例えば神奈川大学柿原聖哉選手は20kmが00:59:17という記録であり、これをハーフマラソンに換算すると1:02:15程となる。

予選会で上位、あるいはシード権を持つ大学が、必ずしも速い選手を擁しているわけではないことが分かるだろう。レース中には、1区間で何人もの選手を抜く“ゴボウ抜き”が見られることもある。

エースの爆発力は確かに貴重だが、あくまで駅伝は10名でタスキを繋ぐ競技。こちらは注目選手を知る1つのデータとして参考にして頂きたい。

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全日本大学対校選手権大会と出場回数を見てみると…

今年は「第26回出雲全日本大学選抜駅伝競走」が悪天候により中止となったため、今季の記録情報が少なくなっている。とはいえ各校、あるいは各選手の仕上がり具合を把握するうえでは、年内の主要レース結果は非常に参考になるデータだろう。そこで、今年11月2日に行われた「秩父宮賜杯 第46回全日本大学駅伝対校選手権大会」の順位を見てみよう。

また、もう1つ勝敗を左右する要素に“場数”が挙げられる。つまり箱根駅伝の出走経験である。選手は最大4回までしか走ることができないが、大学は過去90回行われた大会の中から、出場数分だけ経験を積むことが出来る。それは選手の区間配置を含め、戦略面に大きく関わってくるだろう。各校の出場回数も同様にまとめているので、参考にしてほしい。

■全日本大学駅伝対抗選手権大会順位と出場回数

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全日本大学駅伝対校選手権大会では、駒澤大学が優勝をおさめた。駒澤大学はハーフマラソンTOPの村山 謙太選手を擁しながら、前回も2位という強豪である。過去の箱根駅伝では優勝経験も持ち、今年も優勝候補の最有力として挙げられるだろう。49回の出場経験は、そのまま49回連続出場となっている。

最も多くの出場経験を持つのは、古豪・早稲田大学だ。前回も4位に入っており、やはり安定感がある。ハーフマラソン1時間2分台の選手がメンバーに7名おり、総合力が高く層の厚いチームといえそうだ。

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ダークホースは初出場・創価大学

そんな中、今大会初出場を決めた大学がある。それが、創価大学だ。箱根という初めての舞台で、選手たちがどのような走りを見せるのか。ダークホースとなりうる同校に是非とも注目しておきたい。

(文/しらべぇ編集部・三河賢文

※トップ画像は箱根駅伝公式webサイトのスクリーンショット

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