紅白は今や笑って楽しむ番組!?とにかく爆笑できたバナナマンと金爆の副音声
2014年12月31日に放送された『第65回NHK紅白歌合戦』。今回も数々の話題を振りまいた同番組だが、そんななか文字通り“裏”で視聴者に爆笑を届け続けてくれたのが、“副音声”だ。
「紅白ウラトークチャンネル」と題されたこの副音声で今回初のナビゲーターを務めたのが、お笑いコンビ「バナナマン」のふたり。その基本構成は、バナナマンとNHKの久保田祐佳アナウンサーがステージを“特等席”で見ながら曲中や合間のコーナー中も感想を喋り続けるというものだ。そして、要所要所で出場アーティストもゲストとして登場し、一緒になって喋る。
■一緒に見ているような感覚に…
この副音声、歌に入り込めないという点はもちろん否めないものの、まるで「紅白」をバナナマンやゲストたちと一緒に見ているような感覚になることができ、とにかく楽しい。
副音声席がカメラに映る際にバナナマンらが「映った!」とはしゃぐと、観ている側もなぜか同じようにテンションがあがったり、ステージ上のアーティストが副音声席に向かって手を振るなどのアクションをとると、彼らが喜ぶ声につられてこっちまで嬉しくなったり…。
久保田アナが発する一言メモも気が利いており、一度見始めると、なかなかメインの音声に戻せないのだ。そしてその最大の理由は、“笑い”である。
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■おもしろすぎる、曲中のトークやハプニング
「紅白」は日本を代表する歌番組であり、“笑い”の要素が少ないことは当然。しかし、この「紅白ウラトークチャンネル」は、笑いにあふれている。今回の放送で“笑えた瞬間”を以下に羅列していこう。
●T.M.Revolution(西川貴教)が、May J.の『Let It Go~ありのままで~』とゴールデンボンバーの『女々しくて』を大声で熱唱
バナナマンのふたりに止められながらも、熱唱。事前に「歌いません」という前フリをしっかりとしたうえで、いざ歌いたい部分になると熱唱してしまうというノリまでみせていた。『女々しくて』は、ほぼフルコーラス熱唱。この西川の“参加”は、ネット上でも話題になっている。
●日本エレキテル連合の朱美ちゃん(橋本小雪)が、TOKIOの長瀬智也やSMAPの木村拓哉がステージ上から自分のことを見ていたと主張
あの「ダメよ~ダメダメ」の声色で、「朱美のことみてる、みてる」と大騒ぎ。細貝さん(中野聡子)も、コントの声の出し方のまま、イディナ・メンゼルが歌う英語版『Let It Go』のサビに合わせて「ありの~ままの~」と歌い、歌を壊し(?)ていた。
●ゴールデンボンバーのふざけっぷり
とにかく爆笑ものだったのが、ゴールデンボンバーのメンバーたちとバナナマンのふたりの掛け合いだ。(実際に喋っている映像は流れないため、下記のゴールデンボンバーのメンバーの発言者は、声を聞いての推測)
・樽美酒研二が、薬師丸ひろ子や石川さゆりのステージを見ながら、自分がその前にステージ上で丸刈りになったことを引き合いに、「これ、(歌いながら)いつ丸刈りにするんでしょうね」と発言
・樽美酒研二が、薬師丸が『Woman“Wの悲劇”より』の1番を歌い終わった後、「いやぁ、成長しましたねぇ」と感想
・アーティストのパフォーマンス中、バナナマンの設楽が歌広場淳に、歌広場がプロデュースするフルーツパーラーのオススメ商品を何度も聞く。歌広場は、「関係ないでしょ!」とツッコむも、「イチゴです」と回答
・激しいダンスパフォーマンスをするEXILEを見て、喜屋武豊が「休まなきゃ」と心配。間奏でパフォーマーたちが動きを止めると安心する
・石川さゆりの『天城越え』のサビのラストで、メンバーたちが「越えるか?天城越えるか?越えるか? 越えたー!!」とはしゃぐ。「天城ってる」や「まさか2回も越えるとは…」など、ずっと言葉遊びに夢中
・『天城越え』の2番の歌い出しの「口を開けば 別れると」という歌詞を聞いた鬼龍院翔が、「そういう女の人、よくいますよね」と一言。バナナマンの日村は思わず、「そんな軽い歌じゃないんだよ」とツッコむ
このように、ほんの数十分でたくさんの笑いを届けてくれたゴールデンボンバー。まるで、面白い友人たちと一緒に見ているような感覚になることができた。
副音声は副音声であり、もちろんメインではない。その構図はこれからも変わらないだろうが、昨今の録画機器には、録画したプログラムでも副音声が楽しめる機能が搭載されている。年の最後に観てその年を締めくくる紅白だが、今後はぜひ、年の最初に副音声でもう一度笑いながら楽しむという鑑賞法もオススメしたい。
※画像は「第65回NHK紅白歌合戦 – NHKオンライン」のスクリーンショットです
(文/しらべぇ編集部)