小泉進次郎も訪れた!地方創生のカギを握る島 島根県海士町の魅力②
前回に引き続き、メディアも、政界も、世間も大注目の島、海士町。凄い凄いと言われている島であるが、実際にどんなとこ?というのは気になるポイントではないだろうか。第2弾は前回と打って変わって、大手メディアも注目していないような独自の視点から海士町をゆる~くご紹介。
画像をもっと見る■島に来る人を出迎える、キンニャモニャ踊り像
フェリー乗り場から島に降りると、まず見ることになるキンニャモニャ踊り像。初めて見る人にとって、しゃもじ二刀流のこの像は一体・・・と思うこと間違いなしだろう。説明すると、キンニャモニャ踊りは島の伝統舞踊である。
三味線の囃子に乗せて、しゃもじをカチカチと打ち鳴らし、時に挙げた足の下で掻き鳴らすこの舞踊は思いの他、アクロバティック。実際、お世話になった民宿の女将さんに見せて頂いたのだが、踊り終わった後は軽く息切れするほど。ダイエット効果もありか?
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■島にはA5ランクの隠岐牛がいる
海士町は海洋資源も豊富だが、持ってるものは海だけじゃない。普段はこんな上手いこと道路側に並んでいることはないという隠岐牛。牛(打ち)合わせでもしていたのだろうか。
・・・・・・この隠岐牛、A5ランクの肉質を誇る最高品質牛。主に首都圏に出荷されるそうだが、出荷数もまだ少ない為、なんと100gで3000円にもなるそうだ。筆者のような庶民には縁のない牛である。放牧され、時に小高い山を登るなど運動量も豊富。健康的な牛である。
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■田んぼがいっぱい
まるでトトロでも住んでいそうな風景であるが、注目してほしいのは田んぼが無数にあること。隠岐諸島の中でお米を作っているのは海士町くらいだそうだ。
歴史好きなら知ってる話かもしれないがこの海士町、後鳥羽上皇が島流しにされた島である。そんな後鳥羽上皇をとある移住島民は“Iターンの大先輩”とも言っていた。勝手な考察だが、後鳥羽上皇ともなる時の権力者が暮らしていたからこそ、米を育てる文化も発展したのではないだろうか。
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■島では建設ラッシュ
こちら町営住宅。主に移住者向けに提供しているそうだ。家賃はこの規模で2万円前後。首都圏では考えられないことだろう。しかし、現在移住者が増え、町では新たに建設中の住宅も見受けられた。
更に町には都会で流行りのシェアハウスもあるという。写真の物件もシェアハウスのひとつで、空き家だった推定1億円日本家屋をシェアハウスに改築したものだという。こんな景色を味わえるのなら移住したくもなってくる。ちなみに島関係者の話によると、島内にシェアハウスと呼べるものが11件もあるという。
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■蔵書も特殊? 海士町図書館
知識は荷物にならない。島には大きい本屋がないため、地域民にとって図書館というのは重要な情報収集の場。木材(島内産?)をふんだんに使っていて心地いい。
おそらくは隠岐島前高校生向けに用意された蔵書と思われるが、まちづくりとビジネスに関する本が多数用意されていた。情報が豊富に用意されている都会であっても、それを取りたくなる環境がなければ子供達にとって、これらの本は縁遠いだろう。一体、これらの蔵書は誰が選んでいるのだろうか?
■グッドデザイン賞まで手にした海士町
海士町のまちづくり計画は2010年度グッドデザイン賞を貰っているという。モノじゃなくても受賞できるとは意外なグッドデザイン賞。それだけ先進的に今現在も発展・成長し続ける海士町の証拠であろう。
(文/しらべぇ編集部・西山雄貴)