【賛否両論】ハイクオリティな犬用ケーキにフリフリの服。果たして本当に必要なのか?
いまどきのペットグッズ事情をご存知ですか?
これは品のいい子供服売り場の写真ではない。すべてワンちゃん専用の洋服である。かわいいフリフリ付きや、人気キャラクターのかぶりもの、男の子用らしきデザインの服もある。近年のペットグッズショップは、子ども服専門店と見間違うほど商品の質が高く、また豊富な品揃えとなっている。
今回は、知らない人には驚きの今どきペットショップの事情を一部ご紹介しよう。
こちらはおいしそうなクッキーやゼリーだ。もちろん、これも犬用で価格は477円+税。ドッグフードや家族が食べた食事の残りを犬に食べさせる昔ながらの食事も存在するだろうが、一方でこのように人間以上に豪華なスイーツを食べるペットも存在するのである。
さらに、東京・吉祥寺にあるハーモニカ横丁という商店街には「犬用ケーキ」が買える店があるらしい。さっそく足を運んでみた。
ワンちゃんのケーキ屋さん「COCO’S SWEETS」では、添加物、砂糖、塩、バターは一切使っていない犬用のケーキが購入できる。獣医師の協力も得ているそうなので安心だ。かぼちゃのモンブランやチーズケーキ、プリンなど、どれも冷蔵庫に入っていたらなんの疑問も持たずに食べてしまいそうなほどおいしそうなものである。
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果たして、それは犬に必要なものなのか
かわいい服やおいしそうなスイーツ。きっと多くの人は愛犬が喜ぶ姿を想像して購入するだろう。しかし、本当にワンちゃんは喜んでいるのだろうか? 食べ物はまだわかるとして、服はどうだろうか。
一説によると、服が好きだという動物は存在せず、自然界で生きる動物はもちろん、人間を含めて動物には自ら何かを身に纏うような行動や習性はないという。服を着るという「不自然な行動」は、犬にとってストレスになり、自律神経障害をもたらしかねないと主張する論者もいる。
一方、犬種にもよるが毛の短い犬には服を着せ、夏は直射日光や輻射熱から肌を守り、冬には風邪をひかないように防寒させるべきだという意見もある。
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飼い主はワンちゃんといかに付き合っていくべきなのか
一概にどちらがよいのかは言い切れないが、「かわいい」「おしゃれ」という飼い主の感情がときに周囲からエゴイスティックに映ることも少なくない。ワンちゃんへの無計画で過剰な投資が家計を逼迫するケースもあるという。飼い主は飼い犬への愛情といかに付き合っていくべきなのか。ペットグッズ市場が拡大する近年、飼い主は常にその吟味を求められているのかもしれない。
(文/しらべぇ編集部・八木彩香)