【沖縄の漁港グルメ】泊漁港の市場「泊いゆまち」は、まぐろ天国だった!
沖縄県で最も有名な市場と言えば、国際通り付近にある「第一牧志公設市場」だろう。では、沖縄県で有名な漁港はご存知だろうか? 港によっては食堂や市場を構え、朝獲りの魚介類を新鮮な生の刺し身や揚げたて天ぷらで食べることができる。
沖縄県内には全部で88ヶ所の漁港があり、日本最南端は波照間島の「波照間漁港」、日本最西端は与那国島の「久部良漁港」である。有名な漁港グルメは沖縄本島に集中するが、県内随一の大都会・那覇市には、「壷川(つぼがわ)漁港」と「泊(とまり)漁港」の2つが存在する。
今回は、地元の人たちで賑わう「泊漁港のグルメ」をご紹介しよう。
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●泊漁港限定のまぐろブランド「沖縄美ら海まぐろ」について
主に沖縄県で水揚げされるマグロは、クロマグロ、メバチ、キハダ、ビンナガ(びんちょう)の4種類で、「沖縄美ら海まぐろ」は、名称を商標登録したうえでいくつかの基準を設けているマグロのブランドである。
その基準を要約すると…
沖縄近海や南方を漁場として延縄(はえなわ)やパヤオ(浮き魚礁)での一本釣りで漁獲され、手早く丁寧に処理した上で高鮮度保存。泊魚市場に上場され、各仲買人と生産者や廻船問屋が自らの誇りと責任を持って「鮮度」「色」「艶・張り」「脂のり」などで目利きを行った天然の生鮮まぐろであること
つまり、上記の基準を満たした「泊漁港で上場されたマグロ」だけに使えるブランド名なのだ。
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●マグロ尽くし!泊漁港の市場「泊いゆまち」
青やオレンジの沖縄近海魚も売られているが、圧倒的にマグロが多い。唐揚げや煮つけ用のマグロの頭や尻尾、そしてマグロの目玉盛り合わせがあり、てんこ盛りで500円。大きな柵やブロックの塊や500円パックの刺し身が並び、1個60円の揚げたて天ぷらもある。
では早速、巨大化していくマグロをご覧いただこう。
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●まぐろ以外の変わった魚介類
刺身で食べる青い魚の「イラブチャー(アオブダイ)」や唐揚げにする赤い魚の「グルクン(タカサゴ)」、人の頭ほどあるサイズの「クブシミ(コウイカ)」など、沖縄では定番の魚介である。
鋭い牙を持つウツボの白身が販売されていた。「沖縄はウツボを食べるの?」と聞かれそうなので答えておこう。食べるのかもしれないし、間違いなく定番ではない(ちなみに筆者はまだ食べたことがない)。
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●朝6時からオープンする!まぐろや本舗
朝6時から11時限定で「朝丼」が食べられる。マグロの「茶漬け丼」は破格の380円、朝獲りの沖縄美ら海まぐろと県産ソデイカに生卵を落とした「海鮮卵かけご飯」は、汁物と小鉢がついて480円。
通常メニューは3種類のワンコイン丼ぶりがあり、「まぐろ丼」「ねぎとろ丼」「まぐろ中落ち丼」が500円で食べられる。そこに汁物と小鉢がつくのだ。汁物はイカスミ汁、アラ汁、アーサ汁(沖縄の青海苔)の3種類から選べ、小鉢は“まぐろの煮付け”などのマグロ料理。全て美ら海まぐろを使用している。
観光客には「まぐろ三色丼」が人気で、マグロの刺身、マグロの中落ち、ねぎとろの3種に海ぶどうが入っている。12時から13時30分までは混雑するので、注意が必要だ。そして再び込み合い始めるのがなぜか15時頃から。そう、このお店は16時で閉店するのである。
最後に、10月10日が「まぐろの日」だというのをご存知だろうか。日本かつお・まぐろ漁業協同組合がそう言っているので、間違いない。だが、あと9カ月も待ちきれないので早速食べに行こうと思う。
(文/しらべぇ沖縄支部・miya‐nee)