女性の約70%はトイレ時に「音姫」を使うことが判明!残り30%が使用しない理由は?
皆さんは「音姫」ってご存知ですか? 正確には「トイレ用擬音装置」と言います。「音姫」は商品名ですが、あまりにもそのものの知名度があるため、トイレの音消し用の擬音装置全般を「音姫」と呼ぶ人も多いかと。ウォークマンと同じパターンですね。もっと言うとウォシュレットなんかもそうです。ウォシュレットは「温水洗浄便座」という正式名称だったりします。
話を戻しますと、その「音姫」が開発されたのは1988年。なぜこのような商品が開発されたのでしょうか?
古来から日本女性はとってもデリケートで、排泄の際に音を聞かれたくないと思う人が多いのです。音消しの文化は今にはじまったものではなく、江戸時代には既に「音消しの壺」と呼ばれるものが存在しました。
「音姫」が開発される前の日本では、音消しのため水を流す人が多かったんです。当時各地を悩ませた渇水や世界的な水不足をきっかけに、排泄音を消す「音消し」の流水を無くすためにトイレ用具音装置は商品化されました。無駄な水削減に貢献した画期的な商品です。
ちなみに、当時一番流通していたタイプのタンク式トイレの場合、1回水を流すと13リットルから20リットルもの水を使用するんです。これについてはまた別に機会に。「音姫」は発売と同時に話題となり、女性を中心に支持を受けて大ヒットしました。
近年、その擬音の流水音が変更になるなどマイナーチェンジを繰り返し、現在も支持され続けています。トイレ用擬音装置は他社でも作るメーカーは出てきましたが、やはりそこはTOTOの「音姫」が一番の会心作であることは疑いの余地がありません。研究に研究を重ねたTOTOらしい製品だと思います。
今回調査したのはその使用率です。
【トイレの時の音をごまかす「音姫」は、あれば使う割合】
男性:15.1%
女性:69.1%
女性はおよそ70%の女性が(設置されていれば)「音姫」を使うことがわかりました。男性に関していうと15%でした。
気になるのが、「あっても使わない」という30%の女性です。ここに実はトイレ用擬音装置の穴があると感じています。排泄音などを聞かれるのがほぼ全員の女性が恥ずかしいだろうと想定して考えると、この30%という数字は少なくありません。恥ずかしいのだから使う人がもっと多くても良いはずだと思いませんか? これだけ素晴らしい製品なだけに、使わない人にはそれだけの理由がないとおかしいなと感じました。
残り30%は別の方法で音消しなり、回避をしているはずなんです。そこで、ある結論にたどり着きました。これは完全な持論になってしまいますがこういった擬音装置って使っているという時点で、
「今、まさに排泄をしています」
という提示になっているのではないか? と感じる人もいるはずなんです。音消しをするということは、音を聞かれたくないと同時に排泄自体への恥じらいもあると思います。
そこでこういった擬音装置を使うということは…、ただの排泄アピールにもなりかねないと。なんとなくそう結論づけました。そういったことを感じる方が、おそらく別の方法で音消しをしているのではないかと。
だからといって水を流すのはもちろん反対です。水は資源ですし、音消しのために水を流すなんて、言語道断。ここがこの問題の難しいところでもあり、デリケートな問題であるといえます。
世界的には水不足が大変に深刻化し、世界にはトイレで一回に流す水の量が法律で決められている地域もあるくらいなんです。日本のトイレもますます節水化が進んでいくかと思います。そんな中、この女性の音消し問題を今こそ考えていくべきなのかもしれません。必ず応えはこの30%の数字にあるはずです。
全ての人が快適なトイレ生活を送れますように!
トイレ博士っぽい閉め方ができましたので、今回はこれで終わります。またどこかのトイレでお会いしましょう。
ジャー。
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2014年12月12日(金)~2014年12月15日(月)
対象:全国20代~60代 男女計1500名