「シュウマイにグリーンピース」の起源は? 様々な説が浮上
シュウマイのてっぺんに美しく輝く、グリーンピース。「苦手だから全部とって食べる」という人もいるかもしれませんが、そもそもなぜシュウマイにはグリーンピースがのるようになったのでしょうか?
実はグリーンピース付きは日本独自
巷では様々なルーツが語られていますが、まず、シュウマイの上にグリーンピースがのっているのは日本だけのようです。
本場中国でシュウマイが生まれた当初、グリーンピースはのせられておらず、肉の塊を包んだ食べ物として親しまれていました。そのため、日本国内でも、中国人の経営による本格的な中華料理屋においては、シュウマイの上にグリーンピースがのっている確率は少なくなるそうです。
では、”日本独自の進化”とはどのような説があるのでしょうか。
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1.「宝石のイメージ」説
中国では古くから人気の高い宝石「ヒスイ」。日本に入ってきたとき、中国のイメージがある緑色の宝石を飾るように、グリーンピースをのせたという説も。
また、学校の給食の調理師さんが「子供たちに、もっと給食を楽しく食べてもらいたい」との思いを込め、美しさの演出としてのせるようになったとの噂もあります。
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2.「数えやすいから」説
グリーンピースを除いたシュウマイの見た目は、ほぼグレーの単色。多くの個数を調理する際、数えやすいように目印になるグリーンピースを添えたとの説も見られました。作り手の利便性が味のイノベーションを生む、ということかもしれません。
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3.「ケーキをライバル視」説
ショートケーキの「花」は、上にちょこんとのせられたイチゴ。そんなケーキに負けじと知恵を絞った結果、ワンポイントとしてグリーンピースに白羽の矢がたったのではないか、という仮説もあります。
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4.「蒸し加減を確かめるため」説
漢字では「焼売」と書くけれど、調理する際に蒸すのがシュウマイ。中身は肉なので、硬すぎても柔らかすぎてもダメなため、蒸し具合がとても重要となってきます。
火の通り具合を確かめるために爪楊枝で刺すこともできますが、見た目がよくない。そこで、穴を開けずに蒸し具合を確かめるために、グリーンピースをのせ、皮にシワが入る様子を観察すれば、ちょうどいいタイミングがわかるそうです。なかなか説得力のある説ですね。
シュウマイを鮮やかに彩る、日本独自のグリーンピース。どうやら、いろんな形でお役に立っていると言えそうです。
(文/しらべぇ編集部・小林 祐太朗)