意外と底堅い「銭湯ファン」 1割をこえる彼らが通い続ける3つの理由とは?
画像出典:Wikipedia
「銭湯に行ったことのある人」は、どれくらいいるのだろうか。東京都でいうと、2013年における銭湯の数は706ヶ所。
筆者の自宅から徒歩1分の場所にも銭湯があるが、ほとんど行ったことはない。でも、銭湯の前を通ると、一番風呂を楽しみに並んでいる常連客もいたりする。
江戸から続く日本の文化、銭湯は、今どれくらい利用されているのだろうか。しらべぇ編集部では、「風呂の入り方」について、20代~60代の男女500人を対象に調査してみた。
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Q.もっとも好きなお風呂の入り方は?
・湯船:70.8%
・シャワー:18.6%
・銭湯:10.6%
家で湯船につかる人が圧倒的な多数派。でも、10人に1人、根強い銭湯ファンがいるようだ。
以下のグラフは東京都が公開している「都内の公衆浴場数及び入浴料金統制額の推移」のうち、公衆浴場数と1日あたりの利用者数を経年変化で表したものである。これを見ると、年々銭湯の数が減り続けていることがわかる。
しかし、銭湯は減っても1日あたりの利用者は2003年まで急減した以降、あまり減少していない。
お風呂のある家が一般化する中それでも銭湯に行く、その魅力とはなんなのか。一番風呂に並んでいた常連客に銭湯の魅力を取材してみたところ、3つの理由があげられた。
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1.お風呂が広い
なんといっても銭湯の湯船は広い。家のバスタブではなかなか手足を伸ばしてリラックスして入ることができないが、銭湯はゆっくり体をほぐすこともできるほど広い。
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2.お風呂の種類が多い
サウナや水風呂の愛好者も、銭湯に通うようだ。水風呂と湯船に交互につかることで、体がいっそう温まるという。
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3.知り合いとしゃべれるのが楽しい
そして何よりも納得したのが、「コミュニティとして銭湯を楽しんでいる」という回答だった。これといったつながりのない人が銭湯友達として会話を楽しんでいる風景は、まさに昭和という雰囲気。
とくに会社というコミュニティのない高齢者にとっては、欠かせない情報交換の場でもある。
このように、銭湯では、家のお風呂とはひと味ちがう非日常な時間を楽しめるかもしれない。「銭湯検索」というサイトもあり、気軽に家から近い銭湯や温泉付きの銭湯を検索することができる。
※画像は「東京都公衆浴場業生活衛生同業組合」のスクリーンショットです
疲れた日は銭湯の広い浴場で、知り合いをつくって話しながらリフレッシュしてみるのもよさそうだ。
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2014年11月14日(金)~11月16日(日)
対象:全国20代~60代 男性計500名
(文/しらべぇ編集部・髙橋夏帆)