運命の出会いにきっかけは関係ない? 出会い系でできた恋人を紹介できる人は約7割
知人の結婚式に出席していると想像してください。新郎新婦の馴れ初めを、司会者の女性がゆっくりとした口調で話し始めます。「新郎の洋介さんと新婦の明日香さんの出会いのきっかけは、インターネットの出会い系サイトでした」この瞬間、初めてちゃんとした馴れ初めを知らされる出席者たち。結婚式場はその時、どんな雰囲気に包まれるでしょうか。
筆者の友人女性が、「出会い系サービスで知り合った彼氏を友達に紹介できず困っている」とこぼしていました。確かに、出会い系サービスに対してよくないイメージを持つ人は多くいます。いったい当事者はどう考えているのか、出会い系サービスの利用者に聞いてみました。
男女1500人のうち、「出会い系サービスを利用したことがある」と回答した149人に質問した結果です。
出会いサービスで知り合った恋人は、人に紹介できる?
できる:69.1%
できない:30.9%
約7割の方が「紹介できる」という結果になりました。実際に周りの人からそういう話を聞いたことがあるかどうかとあわせて考えると、この割合を高いと感じる人も多そうです。
出会い系サービスからの交際に理解はあるのか?
しらべぇ編集部では、サービス利用経験のある男女10人により詳しくインタビューしました。
●紹介できる人の理由
「友達もネットで知り合うことが多いので、出会い系にも悪いイメージはない」(20代女性)
「最終的には全部周りに話したが、周りにも他に利用者がいて、特に引かれなかった」(30代男性)
「『カルチャースクールで出会った』と言われても、『ナンパみたいなものじゃないか』と思ってしまう。どちらがいいとか悪いとかはないと思う」(40代男性)
「運命の人と出会うのに、きっかけが何かなんてどうでもいい」(20代男性)
SNSの普及が進むにつれ、ネットきっかけの交際への抵抗感が減ってきているようです。
●紹介できない人の理由
「親に言ったら大反対されると思う」(20代女性)
「『そこまで彼氏が欲しいのか』と必死な感じが恥ずかしい」(20代女性)
「軽い女と思われたくないから」(40代女性)
「誤解がないように説明するのがめんどくさい」(20代男性)
「自分は違うが、やましい気持ちでサービスを利用している人も多いことは事実」(30代男性)
自分の印象が悪くなってしまうこと、理解を得られないことを心配している人が多いようです。
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紹介できない人は何と言っているのか?
本人たちが言いたくないと思っている場合、結婚式ではどうしているのでしょうか。都内のブライダル業者に問い合わせたところ、よく使われるのは「共通の趣味を通じて出会われた…」という紹介の仕方だそうです。
出会い系サービスの利用者は増加傾向にあるという調査結果も発表されています。そのうち、知人の結婚式で「新郎新婦の出会いは、インターネットの出会い系サービスでした」という馴れ初め紹介も聞かれるようになるかもしれません。
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年1月16日(金)~2015年1月18日(日)
対象:「出会い系サービスの利用経験あり」と回答した男女149人
(文/しらべぇ編集部・浅上えっそ)