48グループから誕生!美人すぎるタクシー運転手に注目【奈津子亜希子コラム】
こんにちは、双子でタレント活動をしています、奈津子と亜希子です。
解散したアイドルグループのメンバーが歩む道は、実に様々です。私たちが在籍していたSDN48も例外ではありません。バラエティ番組で大活躍するメンバー、結婚するメンバー、海外で活動するメンバー…。
そんななか、タレント業を続けながら「タクシー運転手」をはじめるというハンドルを切った人もいます。「ゆいりん」という愛称で親しまれ、選抜メンバーの常連でもあった、たかはしゆいさんです。
SDN48の解散は、一部を除いた関係者にとっても我々メンバーにとっても唐突なものでした。この時、たかはしさんは、動揺するよりも先に「卒業してからの半年間が勝負だ」と直感したそう。卒業後もタレントとして様々な活動に挑戦していましたが、悩む日々が続きます。
そんなある時、千葉テレビの『最近どう?みんなタクシー乗ってる?』という番組でアシスタントMCをすることになり、その中でたかはしさん自身も【タクシー運転手を目指す】という企画に挑戦しました。たかはしさんはこれを、チャンスだと感じたといいます。
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■苦悩の日々
タクシー運転手になるためにはまず、「二種免許取得のための講習」と「東京無線での講習」を受け、試験をクリアしなければなりません。
幅寄せや方向転換のテクニック、メーターの使い方や挨拶の仕方など、自分の父親とほぼ同世代の男性に囲まれながら勉強する日々が続きます。周囲からは常に不思議そうな目で見られ、講習中に「本当に運転するの…?」と聞かれたこともあったといいます。
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■最後に待ち受けていた難関
無事に前述の試験をクリアした後、東京タクシーセンターでの試験が待ち受けていました。
同センターは、東京都のタクシーに関する全般を担っている場所。ここでの地理のテストは、今でも夢に出てくるそうです。「幹線道路」「高速道路の入口と出口」「交差点や主な施設名」等々…。膨大な数の名称を暗記する必要があり、歌やダンスを覚える以上の大変さに涙が出てきたそうです。
そんな困難を経て、すべての試験をパスし、晴れて「世界初の乗車できるアイドル」になりました。この“快挙”は、『東京スポーツ』や『FRIDAY』など各種メディアでも取り上げられることに。
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■運転手人生、スタート
たかはしさんに、インタビューしてみました。
― タレント業とタクシー運転手の、それぞれのスケジュール調整はどうなっているんですか?
「タクシー運転手の勤務日数は、例外もありますが、基本的には月13日間と決まっています。
今回資格取得をバックアップしてくれた飛鳥交通さんと、企画の発案者であり志茂田景樹さんの息子として知られるタクシー運転手・下田大気さんは、私のことだけに限らず、芸能界など不定期のスケジュールで夢を追いかける若者を応援していきたいという考えから、シフトに関しては車が空いてさえいれば柔軟に対応してくれます。
また、マネージャーさんも理解のある方で、私がタレントでありタクシー運転手でもあることを面白がってくれています」
― 実際に運転してみてどうでしたか?
「初めての乗客は男性の方で、某テレビ局まで送っていきました。とにかく安全運転を心がけましたが、とても緊張したことを覚えています。おばあちゃんを乗せた時には、お天気の話などの世間話で思わず心がほっこり。逆に、若い女性のお客様がものすごい形相で慌てていらした時には、ハンドルを持つ手が汗ばみ、間に合うように必死で運転しました。もちろん安全運転で」
― 今後の野望は?
「タクシー運転手としては、まだまだ実務の経験を積んでいきたいと思っています。本業でもあるタレントとしては、女性ファンを掴んでいけるような仕事をしていきたいです。双方の仕事で学んだホスピタリティーを、どちらの仕事にも活かしていきたいと思っています」
たかはしさんのお話を聞いて、秋葉原という地でともに歌って踊った仲間として、ホスピタリティーあふれる彼女のタクシーに偶然乗られる日がくることを心から願いました。
(文/奈津子・亜希子)