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【法律コラム】慰謝料も高額に…「セクハラ」と指摘された経験のある男性の割合は?

コラム

しらべぇ0306セクハラ近年、女性と食事をするたびに、「それってセクハラじゃない?」と言われることも多いと思います。「女性と会話をすることが怖い!」と嘆いているおじさん方も多いのではないでしょうか?

さて、先日、最高裁判所は、関西の某有名水族館の男性のセクハラ発言に関する判決を下しましたね。その判決では、セクハラ発言をした男性に対する「出勤停止」などの処分は妥当であると判断し、「言葉でのセクハラ」を認めました。

この判決を受けた各企業では、より一層「ハラスメント対策」が求められると思います。

もしかしたら、この判決を見て、「おい、まじかよ。これ以上厳しくなるのかよ。」と戦々恐々としているおじさんたちも少なからずいるかもしれませんね。

 

■「それってセクハラですよ!」と言われた男性の割合

ちなみに「それってセクハラですよ!」と女性に言われたことがある社会人の男性の割合は、私の独自調査によりますと…

しらべぇ0307セクハラ1何と75%。う~ん、なかなか高い割合。

 

■「セクハラ」とはどんなことを指すの?

最近、「とりあえず『セクハラ』って言えば良いでしょ?」的な方もいるかもしれません。けど、「セクハラ」って何でしょうか? どのような行為がセクハラになるのか、わからない人も多いかと思います。

男女雇用機会均等法」という法律では、

①「職場において行われる性的な言動に対する労働者の対応により当該労働者がその労働条件につき不利益を受け」ること、

②「職場において行われる性的な言動により労働者の就業環境が害される

と定めています。

このように法律では、「セクハラ」について、ちょっとむずかしく書いています。でも、一口に「セクハラ」と言っても、その態様はさまざま。

部下に性的な関係を強要することがセクハラだ! というのは、わかりやすいですね。

しかし、職場の同僚に向かって「最近ご無沙汰なんじゃない?」と冗談半分で言ったり、まったく必要がないにもかかわらず女性の身体に触れたりすることも、セクハラになる可能性が高いですね。冒頭の裁判では、かなり厳しくセクハラ発言を認定しています。

好きな部下や同僚がいて、食事などを執拗に誘い続けることも、相手方のとらえかた次第では十分にセクハラとなる可能性さえあります。こんなんじゃ「職場恋愛」さえままならない!! と怒る人もいるかもしれませんね。

 

■慰謝料額はどのくらい? 100万以上も!?

しらべぇ0306セクハラ2photo by Nori Norisa on flickr 

ケース① セクハラ発言等で220万円!

このケースでは、上司が、部下の女性に対して、懇親会の席で「早く結婚しろ」「子供を産め」「結婚しなくていいから子供を産め」などと発言したり、女性の両手首をつかんで自分のほうへ引き寄せ、「不倫しよう」などとの発言を繰り返したりしていました。

そして、裁判では、被害女性の負った精神的損害の大きさは、「個人としての尊厳を踏みにじられる」重大なものであるとして、なんと220万円の損害賠償の請求を認めています。

 

ケース②  セクハラ発言等で170万!!

このケースでは、店長が、従業員に対して、「処女にみえるけど、処女じゃないんでしょ?」「純粋そうに見えて何でも知っているんだろう?」「仕事ができるとプライベートは良くないと思われがちなんだよ」等のセクハラ発言等を繰り返していました。

そして、こちらも裁判では、店長の各発言が全体として、「女性の人格をおとしめ、女性を店において就業しづらくする強圧的で性的な言動であり、指導・教育上正当化できる発言ではない」として、なんと約170万円の請求が認められています。

 

■おわりに

このように、最近では、セクハラに対する世間の認識もだいぶ変わってきたこともあり、「セクハラ」で訴えられると、(個々の事案にもよってきますが)高額な慰謝料額が認められるケースも増えてきています。

世の中のおじさま方(セクハラの加害者は何もおじさん達だけに限ったことではないですが(笑))、「上司だから許される」「抵抗しないから大丈夫」「オレだけは大丈夫」そんなアイスより甘い認識を変えて、「ジェントルマン」を目指していきましょう。という筆者も気を付けないと…。

(文/弁護士・佐藤大和

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