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【法律コラム】男性は女性の2.5倍の経験率! 「職務質問」に法的根拠はあるの?

コラム

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もうすぐ春本番。だんだんと暖かくなるこの季節が待ち遠しい人も多いのではないでしょうか。筆者である私も、寒さから解放され、ウキウキな気分になれるこの季節が大好きです(笑)。

でも、暖かくなると同時に、なぜか巷には「不審者」が多く出るようになってくるといいますよね。不審者が多くなると、警察のみなさまも職務質問、いわゆる「職質」をする機会が増えることでしょう(勝手なイメージ)。

最近でも、俳優の金子賢さんと新井浩文さんが立て続けに、「全くやましいこともしていないのにもかかわらず、なぜかよく職質をされる」と話していたことがニュースになっていましたが(笑)。

ところで、誰しも耳にしたことがある「職質」というフレーズですが、今日は「職質」をテーマに、「職質」に関する興味深いデータとともに、「職質にまつわる法的なお話をしていきたいと思います。

 

■あなたは「職質」された経験がありますか?

アンケートサイト・マインドソナーで調査をしてみたところ、33.6%の方が職質を受けた経験があるようです。

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実は筆者は何度も「職質」を受けています(苦笑)。この調査結果でも、なぜか男性は女性に比べて2.5倍ほどの割合となっていますね。

さて、そもそも「職質」って法的にはどんな根拠があって行われているのでしょうか。

 

■「職質」の法的根拠は?

しらべぇ0321職質2photo by Ryo FUKAsawa

警察官職務執行法(「警職法」)」という法律の2条1項では、「警察官は、異常な挙動その他周囲の事情から合理的に判断して何らかの犯罪を犯し、若しくは犯そうとしていると疑うに足りる相当な理由のある者又は既に行われた犯罪について、若しくは犯罪が行われようとしていることについて知っていると認められる者を停止させて質問することができる」とあります。

これがいわゆる「職質」のことを指しています。

つまり、警察官は、「異常な挙動その他周囲の事情から合理的に判断して」犯罪を犯した、もしくは犯しそうと思った人に対して、声をかけて、質問をすることができるということですね。ということは、基本的には職質を受けた人は警察官から、「犯罪を犯したもしくは犯罪を犯しそう」等と思われたってことですね!!

でもですね、あくまで「職質」は「任意」で行われるものですから、正当に拒否することはできるんですよ。

「任意」なので「職質」自体を拒否することは違法ではありません! とは言っても、筆者の経験上、拒否して立ち去ろうとした場合には、警察官は怪しいと考えて追いかけてきますが・・・(ちっ)。そして、裁判所も判決で「逃げようとする人を追跡することは適法」としています。

「任意」なのに、拒否し立ち去ろうとすると、「怪しい」と思われてしまうんですね! 何か納得できない・・・。いろいろと熱く書きたいところですが、でもそれはまた別の機会に(笑)

 

■公務執行妨害罪になることも?

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ところで、なんと、警察官につかまれた腕を無理やりに振り切って逃げようとすると、公務執行妨害罪となり現行犯逮捕となるケースもあります。う~ん、任意なのに・・・・。

明らかに怪しい風貌であったりと、挙動不審であれば「職質」されてしまうのは、ある程度仕方がないかもしれませんが、一見善良に見える人に職質をかけて「現行犯逮捕」にまで至るケースもあるようですから、「職質」のプロの警察官の「目利き」のすごさに感動してしまいますよね(棒読み)。

 

■おわりに

街行く大半の人にとっては、何もやましいことをしていなければ仮に「職質」されても、特に問題はないはずですが・・・。何度も繰り返しますが、「任意」。。。

まぁ、そうは言っても、麻薬や凶器を忍ばせて街中を歩いていたりすると「職質」のプロは必ず見抜きます(多分)。絶対にドラッグに手を染めたり、凶器をしのばせて街中を歩いたりなどはせず、健全で善良な市民でいることを心がけしましょうね。

・合わせて読みたい→【法律コラム】政界を震撼させた「路チュー」は「公然わいせつ」にあたる?

(文/弁護士・佐藤大和

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