4月でも9月並みの紫外線!?お花見では万全な対策を!【元井美貴のお天気ラリアット】
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4月に入ったので日傘デビューしました。気象予報士の元井美貴です。
……え?早くね?
と思われた方…ムムッ!全然早くなんか…ないんです!(強調するため川平慈英さん風に)絶対に負けられない…浴びられない紫外線が!そこにあるんです!クゥーッ!
日焼けした男性の方が格好良く見えるという気持ちはわかりますとも。ええ。プロレスのリング上でも強そうに見えますものね。でも!今年こそ!全日本プロレスの渕正信選手みたいな色白ダンディズムを目指そうじゃないですか!
男性用のUV 対策市場は2012年頃から活発になり、今や6億円を超すと言われています。たしかに、ドラッグストアでもメンズ用の日焼け止めや美白化粧水を見かけるようになりましたよね。
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■日差しの心地良い4月でも、9月並みの紫外線が降り注ぐ!?
UV 前線は桜前線と共に北上し、7〜8月にピークを迎えます。日差しが心地よく感じられる4月でも、実は9月と同じくらいの紫外線量が私たちに降り注いでいるのです。なんておそろしい!
【日最大UVインデックス(推定値)の月別累年平均値グラフ<東京>】(気象庁ホームページより)
注意しないといけないのは「気温と紫外線量は比例しない」ということ。そろそろ暑くなりそうだから日焼け止めでも塗ってみっかなーでは遅いというわけですね。
そして、紫外線対策をするのは晴れている時だけではダメなのです。快晴の時を100%とすると、薄曇りの時は80〜90%、曇りの時は60%、雨でも30%が地表に届いてしまいます。
【天気毎のUVインデックスの割合】
※気象庁「快晴時のUVインデックスを100%とした場合の天気毎のUVインデックスの割合」を元に作成
さらに、紫外線は四方八方から私たちを狙っています。UV反射率は草地や土では10%以下でも、アスファルトでは10%、水面だと10〜20%、砂浜では10〜25%も!今週は東北南部でも桜が見頃を迎える予想です。この時期はお花見、バーベキューなど特に気をつけないといけませんね。
私は顔用・目元用・首用・腕用・脚用と日焼け止めを使い分け(時々忘れて愕然とすることもありますが)、移動する際は日に当たる電車よりも地下鉄を選んで日々紫外線と戦っています。(性格的に晴れやかな場所が苦手なのかもしれませんが)
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■「紫外線対策の極意」をプロレスに当てはめて伝授!
紫外線対策として環境省で推奨されている方法は実にシンプル!(紫外線環境保健マニュアルより)
これをプロレスに当てはめてみると…
1.紫外線の強い時間帯を避ける
10〜14時はなるべく屋内や道場でトレーニングを!
2.日陰を利用する
路上プロレス観戦の時は念入りな対策を!
3.日傘を使う、帽子をかぶる
長州力選手のようなサンバイザーを!
4.衣服でおおう
入場には肌を守るガウンが欠かせません!
5.サングラスをかける
蝶野正洋選手のようなサングラスを!ガッデム!
6.日焼け止めを上手に使う
最近はミスト状のものも多いですよね。毒霧のように噴射しましょう!
特に日焼け止めを塗り忘れてしまいがちなのが「耳、顎の下、首の後ろ」など。全身をガードして紫外線をブロックしたいところです。
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■日焼けマシン禁止!UV対策先進国オーストラリア
紫外線対策の先進国と言われるオーストラリアでは、今年から日焼けマシンの商用利用が違法とされています。ブラジルやアメリカの一部でも利用が禁止され、肌を焼きたい場合はフェイクスプレー(日焼けして見えるスプレー)の使用を推奨するなど、紫外線の皮膚ガンへのリスクが懸念されているのです。
オーストラリアにはUV対策アプリもあり、紫外線が皮膚や目にダメージを与えるレベルに達するとアラーム機能が作動、2時間おきに日焼け止めを塗り直すよう呼びかけてくれ、適切な日焼け止めの量を教えてくれるそうです。日本でも欲しいですね!
例年4月〜9月の間に、年間の8割前後の紫外線が降り注ぎます。屋外でのイベントが増えるこの時期から、紫外線との戦いはゴングが鳴っているのです。気付かぬうちに奇襲攻撃されないよう、戦闘態勢を整えておきましょう!
(文/気象予報士・元井美貴)