子供にどんな能力をつけさせたいか?③【溜池ゴロー、子育てこそ男の生き甲斐】

2015/04/08 11:00

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今回は、ワシが息子の習い事を選ぶ上で立てた方針4つのうちの残り一つに関して語りたい。その前に、前回までに説明をした3つの方針とは以下のものだった。

①    文武両道を目指そう。

②    選択肢を多く見せて、少しでも興味を持ったらやらせてみる。

③    息子がやめたいと思ったら、さっさとやめさせる。

そして、今回語ろうと思う残り1つの方針とは……



 

④幼い頃は、チームワークよりも個人能力を高められるもの

つまり、幼い頃は、野球やサッカーなどの団体競技よりも、水泳やレスリングなどの個人競技を習い事として選ぼうということなのだが……

今回は、ワシとまったく意見の合わないお父さん、お母さんもいらっしゃると予想されるので、先に断っておく。これから書く事は、あくまでもワシ個人が思っている事なので、たとえ意見が食い違っていたとしても気にしないでいただきたい。

親の方針は、100人いたら100通りでいいのだ……ということで始めさせてもらう。

ワシの息子が今までに経験した習い事は……水泳、レスリング、柔術、ラグビー、ピアノ、英語……見ての通り、ラグビー以外は全て個人競技である。もちろん、これらの習い事は、ワシら夫婦が幼い息子の前に並べてきた選択肢だ。

親によっては、野球やサッカーなどのチームプレーを重んじる競技をやらせた方が良いと思っている方々も多くいらっしゃるだろう。その理由もわかる気はする。

なぜなら、団体競技をやっていれば、その競技の能力や体力がつくだけでなく、チームワークを勉強できる。個人競技に比べて、練習や試合を通してコミュニケーション能力も身につきやすいだろう。

それに、チーム全体のことを考えることで、これからの人生における社会生活や団体行動にも役立ちそうだ……団体競技にはメリットが多くあるだろう。

ではなぜワシら夫婦が、息子の幼いうちは、「団体競技」=「チームプレーで結果を競い合うもの」よりも、「個人競技」=「個人の能力のみが問われるもの」を習わせたほうが良いと思ったのか。以下に、その理由を書いていく。まずは……


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■個人競技のほうが、練習時間の効率が良い

例えば、「団体競技の野球」と、「個人競技の水泳」を比べてみよう。ワシの少年野球時代の経験からでしか話すことはできないが……野球の練習には、トスバッティングなどの打撃練習、そしてノックなどの守備練習がある。

しかし、一種類の練習を全員一斉にできるわけではない。よっぽど広いグランド施設を持って段取りよくできているチームでない限りは……

例えば、他の選手がバッティングの練習をしているときは、守備についたり、球拾いをしたり、かけ声を出し続けたりなど、「待ちの状態」ができてしまう場合がある。

もちろん、それも練習だという認識もあるだろうが……。それに比べると、水泳の練習は、指導をしながらも隙間なくドンドン泳がせる。小学生でも、まるで回遊魚のように何キロも泳ぎ続ける。

練習時間は、概して団体競技のほうが、個人競技よりも長いと思われるが、一定の練習時間に行われる1人当たりの練習量の密度が、個人競技のほうが濃いのではないかとワシは思っている。

なので、運動によって体と脳みそをつくるべき幼少時は、短い時間でできるだけ体を動かせる「個人競技」が良いと判断した次第である。


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■レギュラーになれなかった場合、試合時は出場できず応援のみにも

ワシは、小学校時代に引っ越しが多く、6年間で計4つの小学校に通ったのだが、引っ越すたびにその地区で皆がやっているスポーツをやった。サッカー、野球、ソフトボール、空手……まあこんな感じだ。

空手以外の3つは「団体競技」であるが、正直どの団体競技でもレギュラーというものにはなれなかった。

なので、日曜日に行われる試合や練習試合では、いつもベンチやグラウンドの外からプレーしているレギュラー選手たちに大声で決まり文句の声援を送っていた。大声を張り上げながら、小学生のワシはいつも心の中でこう呟いていた……

「……つまらん」と。

本来なら、例え試合に出場できなくとも、力いっぱい応援し、チームが勝ったらチームメートと共に勝利を喜び、負ければチームメートを元気づけるためにもっと声を出してやるべきだ……ということも頭では十分理解していたつもりだ。

それがチームワークであり、友情を育むことであり、人間として大切なことだと教えられていた。なので、そうしようと一生懸命誰よりも声を出して応援し、勝てば一生懸命喜び、負ければ一生懸命悔しがった(笑)

だが、どんなにそう思い込み努力しようとも、当時の溜池少年の心はまったく晴れなかった。正直、野球の試合に来ているのに、応援ばかりして野球ができないのは、時間の無駄としか思えなかった。

たとえ、ヘタでも打てなくとも試合に来た以上は出場したい。応援ばかり上手くなるために野球をやっているわけではない。応援団じゃないんだから……と、溜池少年は、自分の力の無さを棚に上げ、不満をつのらせたまま家に帰っていた。

試合がある日曜日はいつもそうだった。

そこで溜池少年は、一大奮起し、必死に練習に練習を重ね、レギュラーの座を勝ち取った……などということはまったくなく、練習も面白くなくなり、結局は野球チームを辞めてしまった。

しかも、辞めるときは、監督に言われたのか、チームメートたち(特にレギュラー選手たち)がやたらとお節介を焼いてくれ、「なんで辞めるの?」「どうして練習来なくなったの?」「辞めると後で後悔するよ」「卒業まで一緒にやろうよ」……などと、次々と連絡をくれる。

本人たちは「友達を救ってやろう」とか「仲間を大事にしよう」という意識だったのかもしれないが、もう辞めたいワシにとっては「うざい」というしかなかった。


ワシは、なにも「皆に平等に試合に出場させるべき」とか思っているわけでは決してない。チームの勝利に貢献できない者は試合にでる資格は無いと思っている。なぜなら、それが団体競技だからだ。

なので、団体競技においては、レギュラーになれず、試合に出場できない場合は、その日一日、ひょっとしてあるかもしれない「出場チャンス」を待ち続けながら一生懸命応援するべきだと思う。

もしかしたら試合に出ることでは絶対得られず、応援することでしか得られないモノもあるかも知れんので……正直、ワシにはわからんが。

結局どう考えようと、レギュラーになれなかった少年時代のワシにとれば、出場しない試合の応援は、時間の無駄にしか感じられなかったのである。

もしワシの息子に団体競技をやらせて、息子がワシと同じようにレギュラーになれなかった場合を考えると……それでも楽しくやれるのなら問題ないが、ワシと同じ思いをするのだとしたら、ダラダラやらせるのは時間がもったいないと思った。

なので、息子の習い事を考える上で、その可能性の高い団体競技よりも個人競技を選択肢として多く並べた次第である。


以上2点が、幼い子供の習い事として「個人競技」のほうが良いのではないかと思われる主な理由である。

他にも……先ほど辞めようにも辞めづらかったということを書いたが……「個人競技」のほうが、もしそこの教室で何か問題があった場合、教室を移りやすいのではないかということや、「団体競技」だと出来上がったチームには途中から入りづらいのではないかということもある。

あと、「団体競技」は、親同士の付き合いも避けられない可能性が高い。「あの子よりうちの子のほうが上手なのに、どうしてあの子がレギュラー?」……などと思う親もいるかも知れん……

このように「個人競技」をやらせようと思った理由はいくらでも出てくるのだが、あくまでもこれらのことは、ワシが勝手に考えたことなので、気に障った方がいらっしゃるようなら、申し訳ないと一言お伝えしておく。

今まで3回に渡って「子供の習い事」に関して長々と書いてきたが、まだこれからも息子が何かに興味を持つなら、まずはやらせるつもりだ。そして過去辞めたことであっても、またやりたくなるなら、それもやらせるつもりだ。

とにかく、やってみたい気持ちが生まれたら、ゴチャゴチャ考える前にまずは経験させて、行動させて、続くようなら続けて能力をつければいい……それがワシの「子供の習い事」に対する姿勢である。

今回は以上。

(文/溜池ゴロー

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