パンダは○○だと美人!? 知ってるとおもしろい動物園トリビア【上野編】
春夏の行楽シーズン。子供たちが行きたがる場所、また大人の意表をついたデートにもオススメな場所が“動物園”です。ということで、「上野動物園」の知っておくとより楽しめる豆知識を紹介しましょう。
今回は、ジャイアントパンダ、ライオン、ニホンザル編です。新聞のテレビ欄ふうに見出しを書いてみました。
ジャイアントパンダ舎は、正門を背にして右手にあります。連休は大混雑必至なので、開園する9時半には着いておきたいところです。
ロッカーもあるので、大きな荷物は預けておきましょう。あまりにも混んでいる場合は、先に他の動物を見た後、いちばん最後に行くという方法もあります。
午後3時半をまわるとジャイアントパンダ舎の混雑も緩和されます。パンダは寝ているイメージが強いかもしれませんが、リーリーもシンシンも食欲旺盛。竹などをよく食べて、よく歩きます。
photo by wikipedia
ジャイアントパンダの美人の条件は「模様がくっきりしていること」。比較的模様がはっきりしているメスのシンシンは、美人だと言われています。白く見える毛は実は無色透明。毛が集まって、光が反射することで白く見えます。
ちなみに…上野動物園の近くには上野松坂屋がありますが、松坂屋・大丸のイメージキャラクターは、ジャイアントパンダをモチーフにした「さくらパンダ」。
画像はスクリーンショットです
語尾は「まつぅ」で「おはようまつぅ」「さみしいまつぅ」などと言います。全国各地の松坂屋や大丸のイベントに出没する“小忙しい”パンダです。
ジャイアントパンダは世界でも人気。2011年に開かれたパリコレの春夏コレクションで、ルイヴィトンがパンダをモチーフにしたデザインの洋服を発表したことがあります。
上野動物園でライオンを見た人(特に大人)が「あれ?ライオンって思ったより小さいな」と言っているのをよく耳にします。
それもそのはずで、上野動物園で飼育されているライオンは、10万年ほど前にアフリカライオンから枝分かれした亜種で、アフリカライオンよりもひとまわり小さい『インドライオン』なのです。
なので、「思ったより小さい」という声を耳にする度に「ああ、今あなたが目にしているのは、アフリカライオンよりひとまわり小さい『インドライオン』ですよ……と教えてあげたほうがいいのだろうか。このままでは、この人にとっては『ライオン=思ったより小さい』というイメージになってしまう。それではアフリカライオンのプライドが…」と、袖を噛むような思いになります。
ちなみに、都内でアフリカライオンが飼育されているのは多摩動物公園です。肉眼だとちょっと遠い位置にいるので、ライオンバスに乗ることをおすすめします。
※インドライオン:かつては、中近東からインドに広く分布していましたが、今ではインドのギル森林保護区に数百頭が残る貴重なライオン
サル山は昭和6年に完成。日本の動物園におけるサル山形式のスタンダードとなっています。上野動物園のサル山は、サルが山の後ろ側に行ってしまうとお客さん側から見えなくなってしまうため、反対側は断崖絶壁状になっています。
ニホンザルには変わった名前が付けられていますが、昭和45年以降は、母親の系統と生まれた年が分かるような名前のつけ方をするようになりました。
例えば平成18年は「職業」をテーマに名付けられ「ヤクシャ」「コウムイン」といった名前になりました。
上野動物園は広いので動物を見てまわるだけでひと苦労かと思いますが、インドライオンやサル山の話などを少しでも知っておくと見方が変わってくると思います。
(文/やきそばかおる)