女子大生芸人が東京大学を受験して合格してみた【たかまつななのお笑いジャーナリズム論】
お笑い芸人たかまつなな、なんとこの春から、東京大学に通っております。
ご冗談に思われるかもしれませんが、これは本当なのです。4月から週に3回、赤門を潜っております。
昨年までの私は、週に5日慶應義塾大学に通い、夕方はライブやラジオに出て、土日は営業やテレビ収録などお笑いの活動に勤しんでおりました。
もちろん、そんな私に受験勉強する時間はありませんでした。では、そんな私がなぜ東大に合格できたのでしょうか?
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■きっかけは「後悔」
私が通っているのは、東京大学大学院情報学環教育部。耳慣れない学部だと思います。
こちらは、情報・メディア・コミュニケーション、ジャーナリズムについて学びたい人のために開かれたユニークな教育組織なのです。
私は大学3年の終了時、学生時代にやるべきだったこととして後悔していることがございました。
それは、私の夢を叶える上では欠かせないことである「お笑いを通して社会問題を発信する」、お笑いジャーナリストになるために、ジャーナリズムについてきちんと学んでいなかったことです。
フリップ芸のできる池上彰さまを目指し、お笑いに没頭し、政治のゼミに入り、政治塾に通ったものの、どうしてもジャーナリズムについて本格的に学ぶきっかけを見つけられずにいました。
私の通う慶應大学湘南藤沢キャンパス(通称SFC)には、ジャーナリズムについて本格的に学べる授業が少なかったのです。そんな時に、東京大学大学院情報学環教育部の存在を知りました。
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■特別なテクニックは必要なかった
早速パンフレットを熟読したところ、ドキュメンタリー番組を作っているプロデューサーの方が講師でいらしたり、マスメディアと政治の授業があったりなどと興奮する授業ばかり。これは行くしかないと決め、東京大学の受験に挑むことにしました。
受験に必要なのは、1次試験は、書類選考と筆記試験、2次試験は面接でした。単独ライブの一番忙しい準備期間と試験期間が被ってしまい泣きそうになり、東大生ではなかったので知り合いもおらず、過去の入試問題も手に入りません。
ですが、私には熱い想いがありました。
東京大学の一般学部とは異なるので、細かな知識を問われることや、特別な受験テクニックが必要ではなかったこと、お笑いを通して社会問題を発信するという情熱と問題意識があったからこそ、こんな私でも合格できたのだと思います。
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■卒業生にはあの著名人も!
東大の内部生でも知らない人が多い情報学環教育部ですが、歴史は古く、その起源は1929年の文学部新聞研究室にまで遡ります。
その後、新聞研究所と名前が変わり、マスメディアで働く記者などを育成することが目的となりました。
著名な方ですと、ニュースキャスターの草野仁さまや、ナベツネの通称で知られる株式会社読売新聞グループ本社代表取締役会長・主筆の渡邉恒雄さまが卒業されております。
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■事務所と両親には激怒されましたが…
自分が所属する学部の授業などと両立できるように、午後から夜間にかけて開講されております。ただでさえ、慶應大学の授業があるので、仕事を入れられないと激怒するマネージャーさまの怒りをまた一層強くさせてしまったようですが、私は後悔しておりません。
それは、今、勉強することが後のお笑いジャーナリストという新しい道を開拓する大きなヒントになるからです。事務所だけではなく、お父様とお母様も「芸人になるために、学費は払えない」とお怒りになられ、東大の学費は、自分で払うことに。
ついに、お笑いの大会「ワラチャン!」の優勝賞金を使うことになりました。いい優勝賞金の使い道だと思います。
こんな自分のやりたいことをやる性格だからこそ、猪突猛進に突き進み、お父様とお母様、マネージャーさまなど身近な人にご迷惑をおかけしていることは深く反省しています。
ですが、この東京大学での学びが将来、お笑いジャーナリストになる上で大きな支えになってくれることを私は確信しております!
東京大学への合格への道は、私のYou tube「たかまつななチャンネル」でもご紹介しております。現在、私は慶應大学と東京大学、5つのキャンパスを往復しながら、お笑い活動を頑張っております。みなさま、ぜひ応援してくださいませ。
そして、東大合格だけでなく、ひとつ番組出演も掴みとりましたのよ!
高学歴芸能人の座談会にも出席させていただきました。本日4/28(火)夜9時、日本テレビ放送「解決!ナイナイアンサー」にて、東大出身の芸能人の先輩方ととことん語り合いました。ぜひご覧あそばせ!
(文/お笑いジャーナリスト・たかまつなな)