【デパートの不思議】外が見えないのになぜ店員さんは雨が降ってると分かる?

2015/05/02 10:00

Rainy Tokyo

©iStock.com/ yuriz

この世にあるほとんどの音楽には曲名があり、人々が歌い親しむ曲には、もちろんのこと歌詞があります。この曲名や歌詞の存在によって、音楽はときに、それが流れるだけで多くの人にメッセージを伝えることができます

その代表例のひとつが、天気。みなさんは、こんな経験をしたことがありませんか?



 

■デパートの店員さんはなぜ…

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©iStock.com/ yuriz

街を歩いていたら雨がポツポツ降ってきたから、雨宿りがてら近くのデパートや商業ビルに入った。そして買い物を楽しんでいたところ、店員さんが買い物袋を指して「こちら、雨避けのカバーおかけしますね」と言う……。

ここで不思議なことがひとつ。ずっと館内にいたはずの店員さんは、なぜ雨が降り始めたことを知っていたのでしょうか? その理由、店員さんが雨の存在を知っていた理由は、音楽が伝えたメッセージにあります。

デパートや大きな商業ビルでは、雨が降り始めるとBGMとして特定の音楽が流れ、それが館内のスタッフに「雨が降り始めましたよ」というメッセージを伝えるのです。「業務連絡です。雨が降ってきました」なんてアナウンスが流れたら、買い物のウキウキ気分も台無しですもんね…。


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■各デパートの“雨ソング”を紹介!

ということで今回は、しらべぇ編集部が電話調査した「大手百貨店が雨が降り始めた時に館内に流す曲」を紹介しましょう。


●日本橋三越本店

『雨に唄えば』(原題:Singin’ in the Rain)を使用

1952年に公開されたアメリカの同名ミュージカル映画の主題歌です。傑作として名高い同作の中で特に人気が高く、半世紀以上に渡って世界中の人の心を打ち続けているのが、監督・主演のジーン・ケリーが土砂降りの雨の中で同曲を歌いながら踊るシーン

雨でもついウキウキしてしまいそうですね。


●銀座三越

『雨にぬれても』(原題:Raindrops Keep Fallin’ On My Head)を使用

1969年、アメリカの歌手、B.J.トーマスがリリースしたシングルです。『雨に唄えば』と並び、“2大世界的ポジティブ雨ソング”といえるでしょう。やはり、この2曲が多く使用されていました。

ちなみに銀座三越では、1939年のミュージカル映画の金字塔『オズの魔法使』の劇中歌として知られる『虹の彼方に』(原題:Over the Rainbow)を、雨がやんだ時の曲として使用しているとのことです。

では、続々と他の百貨店についても紹介していきましょう。

●松屋銀座:『雨に唄えば』を使用


●西武:『雨に唄えば』を使用


●高島屋:『雨に唄えば』を使用(やんだときは、『虹の彼方に』)


●小田急百貨店:『雨にぬれても』を使用


●マルイ:『雨にぬれても』を使用


●大丸:『雨にぬれても』を使用(やんだときは、『虹の彼方に』)


●松坂屋 上野店:『雨にぬれても』を使用(やんだときは、『虹の彼方に』)


●伊勢丹:『雨にぬれても』を使用(やんだときは、ポール・モーリアの『蒼いノクターン』

そして、東急百貨店本店・東横店では、『雨音はショパンの調べ』(原題:I Like Chopin)を使用しているそうです。こちらは、1983年のヒットソング。個性ある選曲ですね。

デパートに長居している時にこれらの曲が流れたら、店員さんの動きに注目してみるのも面白いかもしれません。

(調査・文/しらべぇ編集部

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