【プロ野球】「最近乱闘少なくてつまらない!」くすぶる20代野球ファンの声に賛否両論
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開幕から一ヶ月が過ぎたプロ野球ペナントレース。セ・パともに混戦が予想される今シーズン。ここ最近は球場に女性の姿が目立つようになり、新たな客層の流入はプロ野球全体の雰囲気を変えつつあります。
画像をもっと見る■80~90年代のプロ野球の風景とは
中日ファン歴25年の船井さん(男性・31才・東京在住)は、ここ数年の球場の変化をこう振り返ります。
昔のプロ野球は男くさくて、汚らしい場所でした。球場前にはダフ屋がうろつき、酒臭いおっさんが徘徊している。プレーに不満があれば普通のサラリーマンでも汚いヤジを飛ばすのは当然。その風景が変わり始めたのは楽天が参入した2005年ごろのことだったと思います。
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■乱闘が多かったプロ野球
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-ゲームに変化はありましたか?
選手も怖かったですね。サインを求めても今ほど朗らかではなかった。僕が小学生のときのプロ野球選手のイメージは「怖い」「チンピラ」と決してよいものではなかった。乱闘も多かったですし。
-乱闘を生で見たことはありますか?
何度もあります。外国人選手がマジで怒ってピッチャーに殴りかかる。それを見て客も興奮する。ちょっとした格闘技の会場のようで、いまのように「◯◯女子」がニコニコできる雰囲気じゃなかったんですよ。
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■「『プロ野球珍プレー好プレー』がおもしろかった」
-最近の球場の変化は歓迎していますか?
誰でも試合を見られるようになったことは当然よいことだと思います。90年代はJリーグブームのせいで人気が下火になりました。
パ・リーグの不人気ゲームなんて、そのへんでカップルがいちゃついてて、それをオフシーズンに『プロ野球珍プレー好プレー』という番組が取り上げるのが定番になってたんですよ(笑)。でも正直、今は少し物足りないんですよね。
-「物足りない」というのは?
たとえば、乱闘が少なくなったり。男っぽいかもしれないけど、そういうのも含めてプロ野球は非日常感を提供してくれてたんですよね。
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■20代の4人に1人が「乱闘が減ってつまらない」
事実、船井さんのような考えを持つ野球ファンは若者に多く見られるようです。以下のアンケート結果はそれを示すものです。
【野球好き627人】「正直、最近乱闘が少なくてつまらない」と答えた人の割合
20〜30代では約4人に1人のプロ野球ファンが乱闘が少なくなったプロ野球に不満を持っていたのです。一般に、マナーの向上は歓迎すべきことと捉えられる向きがありますが、それとは真逆の思考を持つ若者がいることは興味深い現象と言えるでしょう。
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■乱闘的な場は他が提供するしかない!?
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とは言え、客層の変化やマナーの向上によって、今後プロ野球で乱闘が増えることはほぼ考えにくいでしょう。かつて見られた乱闘のような非日常空間は、格闘技など別のスポーツに見いだされるようになるかもしれません。
(文/しらべぇ編集部)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年4月17日~2015年4月20日
対象:全国20代~40代 プロ野球好き男女627名