【犯罪者・ヒーローの幼少期晒されメディア】卒業アルバム・卒業文集の意味を考える

ライフ

2015/05/04 18:00

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学校を卒業するときに手渡される「卒業文集」「卒業アルバム」。思い出いっぱいの学生生活が刻みこまれた貴重な資料として、両冊子はこれまで何度も歌謡曲やj-popの歌詞に登場してきました。

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■卒業後、卒アルの使われ方は2種類しかない!?

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卒業後、たまに開いてセンチメンタルな気分に浸れる両冊子ですが、それがメディアにおいて利用される場合、取り扱われ方はほぼ2パターンしかないという指摘があります。

一つは、有名スポーツ選手になったり、ノーベル賞をもらうなどの名誉ある立場になって世間から注目を集めたとき。

もう一つは、殺人などの凶悪犯罪の加害者または被害者になったり、悲劇的な事件の当事者になったときです。

いずれにせよ、卒業アルバムや卒業文集は、現在注目を集める人の人柄を示す貴重な資料としてマスコミに好んで使用される傾向にあります。

むろん、将来前者の立場になって学生時代の写真や作文が紹介されるのはまだよいとしても、後者の立場になった場合、学生時代の資料が雑誌やテレビに取り上げられるのは「晒しあげ」以外の何物でもないでしょう。

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■20代の半数近くが「卒アルに載らない自由」を切望!

こうした現状から、卒業時に卒アルや文集に「載らない」選択肢を設けるべきだと主張する人がいることをご存知でしょうか。

【男女1687人】卒業アルバム・卒業文集に「載らない」という選択肢があるべきだと答えた人の割合

卒業文集

実に、20代では半数近くが卒業アルバムに載らない選択肢を設けるべきだと考えていたのです。

■卒アルは「ハイリスク・ハイリターン」

回答者のひとり、大学生のSさん(男性・22才)は「卒アルに載らない自由」を次のように訴えます。

卒業アルバムはハイリスク・ハイリターンな資料だと思っています。サッカーの本田圭佑選手のように卒業文集に書いた将来の夢と現在がつながっているならば本人がさらに賞賛される価値ある資料になりますが、ほとんどの人の卒業文集には黒歴史になることが書かれていると思います。

 −「黒歴史」というのは?

ぼくは高校の卒アルに「ぜったいに東大に受かって官僚になる!」と書きました。でも、現在はそれとは大きく離れた道に進もうとしています。もうそれを読みたくない。となると、その文集にどんな価値があるのか疑わしくなってきます。

 −卒業アルバムも同様ですか?

いま思えば、卒アルの写真は本人のタブーをつくる資料以外の何物でもないと思います。地味で太っていた高校時代の写真は、いまの大学の友人には絶対に見せたくないものですから。

■女子はより深刻な「卒アル写真問題」

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Sさんが語る「卒アル写真」の切実さは女性にとってより顕著のようだ。同じく「卒アルに載らない自由」を訴える大学生のMさん(女性・22才)は「卒アルのせいでいまだに劣等感がある」と言います。

高校時代のほぼスッピンの写真とか、当時のクラスカーストが如実にわかるクラス写真はいまの大学の友だちには絶対に見せたくないんですよね。だから卒アルは「実家に置いてあって、どこにあるかわからない」と周囲には言っています。

 −「卒アルはリスク」という意見がありますが。

その通りだと思います。凶悪犯罪の加害者の卒アル写真が晒されるたびに、なんで卒アルなんて存在するんだろうって思ってます。なにか事件が起きるとマスコミが卒アルとか卒業文集を晒すのはどうかと思うし、もはやそのために卒アルって作られてるんじゃないかって。

■卒アル・文集は新たな時代へ

Sさんが言うように、卒業文集はマスコミが好んで使う資料として知られています。個人情報の保護やプライバシー権がさかんに叫ばれる昨今、卒業アルバムや文集にも新たな改革がもたらされるかもしれません。

(文/しらべぇ編集部

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【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo
調査期間:2015年4月17日~2015年4月20日
対象:全国20代~40代 男女1684