イタリア男性の優しさの秘密はマザコンにあり？想像の遥か斜め上を行くマザコンエピソードを紹介

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もうすぐ母の日ですね。みなさん、イタリア人男性にはマザコンが多いって聞いたことありますか？　日本人は、母親とはあまり連絡もマメにしない人が多いようですが、イタリア人は毎日連絡なんて当たり前。すべての女性という生き物に優しいイタリア人男性が一番の敬意を持って接する女性が母親という存在です。

今回は、イタリア留学歴のある筆者がイタリア人の旦那さんや恋人を持つ日本人女性たちを取材し、実際にイタリア人男性がどのくらいマザコンなのかを探ってみました。

すると、日本では聞いたこともないようなマザコンエピソードが出るわ出るわ。傍から見ると思わず吹き出してしまいそうなイタリア人のマザコンぶりをタイプ別にご紹介いたします。

 

タイプ１　母親＞奥さん、彼女

「家族で急な階段の道を登っていた時のこと。息子が私を待っていてくれたのに対して、旦那はさっさと先に行ってしまいました。でもお義母さんと出かけると、うちの旦那は必ずお義母さんの近くにいて、一緒に歩いたり腕を組んで歩いたりしています。ちなみに、私を待って手を引っ張ってくれた息子は18歳になるのに私に向かって『ママは世界一のママだよ』と言ってくれるんですよ」（40代　会社経営）

イタリア人がマザコンになる縮図を絵に描いたようなお話。イタリア人は成人になっても赤ちゃんのように「ママ、大好き！」と口にするのを恐れません。母親も、日本のように「うちのダメ息子が‥」なんて言葉は決して言わず、たとえ息子がハゲた中年になろうとも「私の愛する息子」と可愛がります。奥さんや恋人にはとても割って入れない家族愛と絆がそこにはあるのです。

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タイプ2 母親＝ホテル＆食堂

「婚約者の地元に初めて連れて行ってもらった時、何日経ってもなかなか外食に連れて行ってくれないから『いつ行くの？』って聞いたら、『ママのご飯があるからレストランに行く必要ないじゃん』と言われました」（20代 学生)

「実家の近くに一人暮らしをしている友人の家にお母さんが週3で掃除洗濯に通っていて、ご飯はほぼ毎日実家に帰って食べています」（30代 イラストレーター)

イタリア人男性は、ママの手料理が世界一だと心の底から思っています。また、料理や家事など子供の身の回りの世話をすることを喜びと感じている母親が多く、息子のパンツや靴下までアイロンをかけるのは当たり前。

「お母さんが何でもやってくれるから」と言って30半ばを過ぎても実家から離れたがらない若者が増えていることは社会問題にもなっています。

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タイプ3 母親=神の領域

「うちの彼は、ママは何でも知っていると思っているので、何でもママに聞きます。具合が悪くなったらどうしたらいいか、薬はどれを飲んだらいいかを遠く離れたママに電話。私の肌が荒れた時も、ママに電話。私は病院に行きたいのに！」（20代 学生）

「うちの義兄は全ての女性に優しい男だけど、義母にしょちゅう電話をして恋のいざこざまで全部報告してくるから、家族に全部筒抜け。女性としてはそれはちょっと‥」（30代 パターンナー)

このレベルのマザコンはイタリアでは普通です。とにかく、ママは世界一何でも知ってるし、何でも解決してくれると思っています。どんな時も最初に思い浮かぶのはママ。ママもそれに対して一生懸命に答えようとします。

私がイタリア人の男友達と高速道路を走っていた時のこと。スピード違反を切られた瞬間に彼が叫んだ言葉が「ママに怒られるー！」でした。その場にそもそもママはいないし、全く関係ないのでは‥とドン引きしましたが、イタリア人男性にとってママは神様級。ママから怒られることが、この世で何よりも恐ろしいことなのです。

日本のマザコン像とは違ったタイプのイタリアのマザコンエピソード。イタリアマンマの存在力が強すぎるが故なのでしょうか。世話好きなマンマと、それに服従する優しい息子。個人差はあれど、マザコンでこそ「優しいイタリア人男性」の証とも言えるようですね。

(文/しらべぇ編集部・砂流恵介・辰巳真理)