【ねこ拝見】写真家になれたのは「ぶさにゃん先輩。」と出会えたから|ねこ写真7選

2015/05/16 08:00


ねこ写真家の沖昌之さんは、街で見かけた「ぶさにゃん先輩。」を撮り続けている。

「ぶさにゃん先輩。」は、ちょっぴり太っちょで、エサをもらう時や、毛づくろいをする時以外はほとんど動かない。そこがたまらないという。

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沖さんに、ねこ写真をはじめるきっかけをくれた、「ぶさにゃん先輩。」

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▲普段は目を閉じているのに、梅の花を見せると乙女の顔に。

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▲普段はお腹を見せないのに、一度だけ見せてくれた、「ぶさにゃん先輩。」のおなか。もふもふ。


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■「ぶさにゃん先輩。」との出会いは運命だった

沖さんは大阪から上京して7年。もともとアパレル業界で働いていた。

仕事でモデルを撮影する機会があったものの、いまいちうまく撮れなかった。社長からも「写真が悪い」と怒られる始末。

ショックだったこともあり、街をウロウロしながら撮影の練習をするうちに出会ったのが「ぶさにゃん先輩。」(沖さんが命名)だった。

沖さん:“ぶさにゃん先輩。“に出会った瞬間に、ねこの写真を撮ろうと思ったんです。


まさに運命の出会いでした。それまでは街の風景や建物の写真を中心に撮ってたけど、ねこの写真にハマってしまって。

知り合いに、ぶさにゃん先輩。の写真を見せたところ評判が上々。今やFacebookページやInstagramにアップすると、海外からも反響があるという。

「ぶさにゃん先輩。」は、いつも同じ場所に現れることもあって、沖さんはたくさん撮るようになった。

srabee0517busanyansenpai4▲「ぶさにゃん先輩。」の柵越え。

沖さん:普通のねこならジャンプするか、下をくぐるんでしょうけど、


「ぶさにゃん先輩。」は『よいしょ』といわんばかりに柵をまたごうとするんです(笑)。

srabee0517busanyansenpai5▲サクラの花とともにうたた寝。

写真では愛くるしい姿を見せているが、若いねこにちょっかいを出されると、般若のような表情で怒ることがあるそうだ。

その顔は、自分がメスであることを忘れているかのようだという。


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■「ぶさにゃん先輩。」以外のねこも撮っています

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▲ぼくに気づいて立ち止まる前列。立ち止まって なんで?と思う後列。で、理由を伝える前列。

沖さん:5匹が集団で歩いてきたのにはビックリしました。


先頭の2匹が僕に気づいて『前方に変な人がいる』と気づいて振り返ったように見えます。

この写真を知り合いに見せたところ好評で、ねこがご褒美として撮らせてくれたのではないかと分析する。

沖さん:この光景は1度きりしか見たことがありません。あわてて構えたので、ピント合わせがちょっと甘くなってますが。

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▲目測を誤ったのか高い壁にぶら下がってます。急いでたのかな?

沖さん:塀の高さを考えずに飛んだんだと思います(笑)。塀の高さは170センチ以上はあります。

このあとは、腕力と脚力で上っていったそうだ。


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■沖さんのカメラ

沖さんは奮発してかなり良い値段のするカメラを購入した。

沖さん:僕が使っていたカメラは、ちょっと古い機種のものだったんです。


納得のいく写真が撮れないのは、自分の腕が悪いのか、カメラが古いからうまく撮れないのか。


それをはっきりさせようと思って、おもいきって高価なカメラを買って、その疑問に決着をつけることにしました。

カメラの効果は絶大で、頭で描いた以上の写真を撮れるようになったという。

沖さん:自分の腕ももっと磨きます(笑)。

今はオリジナルサイト、FacebookページInstagramブログ、展覧会に出展して写真を公開している沖さん。

良い写真が撮れると「ねこが撮らせてくれた」と言う。その謙虚さは、ねこに伝わっているようだ。

取材・文/やきそばかおる 写真協力/沖昌之)

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