【ねこ拝見】写真家になれたのは「ぶさにゃん先輩。」と出会えたから|ねこ写真7選
ねこ写真家の沖昌之さんは、街で見かけた「ぶさにゃん先輩。」を撮り続けている。
「ぶさにゃん先輩。」は、ちょっぴり太っちょで、エサをもらう時や、毛づくろいをする時以外はほとんど動かない。そこがたまらないという。
沖さんに、ねこ写真をはじめるきっかけをくれた、「ぶさにゃん先輩。」
▲普段は目を閉じているのに、梅の花を見せると乙女の顔に。
▲普段はお腹を見せないのに、一度だけ見せてくれた、「ぶさにゃん先輩。」のおなか。もふもふ。
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■「ぶさにゃん先輩。」との出会いは運命だった
沖さんは大阪から上京して7年。もともとアパレル業界で働いていた。
仕事でモデルを撮影する機会があったものの、いまいちうまく撮れなかった。社長からも「写真が悪い」と怒られる始末。
ショックだったこともあり、街をウロウロしながら撮影の練習をするうちに出会ったのが「ぶさにゃん先輩。」(沖さんが命名)だった。
沖さん:“ぶさにゃん先輩。“に出会った瞬間に、ねこの写真を撮ろうと思ったんです。
まさに運命の出会いでした。それまでは街の風景や建物の写真を中心に撮ってたけど、ねこの写真にハマってしまって。
知り合いに、ぶさにゃん先輩。の写真を見せたところ評判が上々。今やFacebookページやInstagramにアップすると、海外からも反響があるという。
「ぶさにゃん先輩。」は、いつも同じ場所に現れることもあって、沖さんはたくさん撮るようになった。
▲「ぶさにゃん先輩。」の柵越え。
沖さん:普通のねこならジャンプするか、下をくぐるんでしょうけど、
「ぶさにゃん先輩。」は『よいしょ』といわんばかりに柵をまたごうとするんです(笑)。
▲サクラの花とともにうたた寝。
写真では愛くるしい姿を見せているが、若いねこにちょっかいを出されると、般若のような表情で怒ることがあるそうだ。
その顔は、自分がメスであることを忘れているかのようだという。
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■「ぶさにゃん先輩。」以外のねこも撮っています
▲ぼくに気づいて立ち止まる前列。立ち止まって なんで?と思う後列。で、理由を伝える前列。
沖さん:5匹が集団で歩いてきたのにはビックリしました。
先頭の2匹が僕に気づいて『前方に変な人がいる』と気づいて振り返ったように見えます。
この写真を知り合いに見せたところ好評で、ねこがご褒美として撮らせてくれたのではないかと分析する。
沖さん:この光景は1度きりしか見たことがありません。あわてて構えたので、ピント合わせがちょっと甘くなってますが。
▲目測を誤ったのか高い壁にぶら下がってます。急いでたのかな?
沖さん:塀の高さを考えずに飛んだんだと思います(笑)。塀の高さは170センチ以上はあります。
このあとは、腕力と脚力で上っていったそうだ。
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■沖さんのカメラ
沖さんは奮発してかなり良い値段のするカメラを購入した。
沖さん:僕が使っていたカメラは、ちょっと古い機種のものだったんです。
納得のいく写真が撮れないのは、自分の腕が悪いのか、カメラが古いからうまく撮れないのか。
それをはっきりさせようと思って、おもいきって高価なカメラを買って、その疑問に決着をつけることにしました。
カメラの効果は絶大で、頭で描いた以上の写真を撮れるようになったという。
沖さん:自分の腕ももっと磨きます(笑)。
今はオリジナルサイト、Facebookページ、Instagram、ブログ、展覧会に出展して写真を公開している沖さん。
良い写真が撮れると「ねこが撮らせてくれた」と言う。その謙虚さは、ねこに伝わっているようだ。