身近に怪獣が潜んでいる!?怪獣の名前に隠された「法則」とは?【出口博之のロック特撮】
こんにちは、白ポロ+眼鏡でおなじみのMONOBRIGHT、ベースの出口です。
私は子供の頃から現在に至るまで、怪獣図鑑を日常的に読んでいるので、ほとんどの怪獣は覚えています。しかし、暗記力が特別良いからではありません。怪獣の名前にはとても覚えやすい法則があるのです。
そこで、怪獣の名前にある法則と、その法則を用いた想像力鍛錬をご紹介しましょう。
画像をもっと見る■怪獣の名前の法則
日本で怪獣と言えばゴジラです。1954年に登場して以来、その後現れる多くの怪獣のお手本になっています。
ゴジラの名前は、「クジラ」と「ゴリラ」を混合して命名されました。
この名前の影響力は強く、ラ行の言葉、濁点が入っている怪獣は非常に多いです。ラドン、キングギドラ、バラゴン、ガメラ、ゴモラ、レッドキング、他にもまだまだいます。
ラ行の言葉が入ると発音する際のリズムが良くなります。また、濁点がついた言葉は力強い印象があるので、怪獣の名前としては非常に良く機能しています。
ラ行と濁点の他にも、名前の最後に「ン」や「ダー(文字は何でも良いですが、とにかく最後をのばす)」が付くのも法則のひとつ。
これは、ウルトラマンシリーズでおなじみの円谷作品に登場する怪獣が多いです。ガラモン、ゼットン、ベムラー、ガンダー、エースキラー、などなど。
まとめると、ラ行、濁点の付いた言葉、「ン」や「ダー」が付く、これが怪獣の名前の法則の基本と言えます。
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■普段何気なく使っている言葉に宿る「怪獣魂」
怪獣の名前の法則を発見できたので、聞き慣れた言葉や日用品にこの法則を当てはめてみましょう。
①タンブラー
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おしゃれなカフェでよく見られる、コーヒー等を入れる容器ですが、怪獣の名前の法則が全て入っています。
「怪獣タンブラーは、地下の水脈を全て飲み干してしまい、地上に現れたぞ!」こんな紹介をされると、どこか憎めない怪獣になりそうです。
②ブルゾン
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ブルゾンという言葉は2〜3年前に知りました。ジャンパーと言うと、笑われてしまいますね。
これも法則に当てはまります。ウルトラマンにはブルトンという怪獣が登場するので、その別個体として「ブルゾン」が登場してもおかしくない…かもしれません。
③レジュメ
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レジュメとは、講義などで使われる内容を簡潔にまとめたもの。履歴書の意味でも使われます。
こちらは語感が他とは異なりますが、怪獣っぽさはあります。王道タイプの地球に生息している怪獣ではなく、平成シリーズに登場する「地球に侵略してきた宇宙人が連れてきた宇宙怪獣」といった印象を受けます。
私は普段使わない言葉なので、抵抗なくレジュメを怪獣として受け入れてしまいそうです。
④カベドン
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本来の意味が転じて別の意味になってしまった、哀しき怪獣カベドン。言葉の意味はともかく、ちょっと間の抜けた響きがあるので、人間と友達になりたい怪獣の名前にピッタリかも知れません。
でも、嫌がっている女性に無理やり壁ドンをする男性は、友好的な怪獣ではありませんのでご注意ください。
この法則を当てはめれば、普段聞き慣れた言葉や、使い慣れた日用品が怪獣に早変わりします。
特撮を見る際、一番大事なのは想像力です。「怪獣に置き換えるとこうだな」「これだったら…」「こんな時は…」と、思いを巡らせると想像力が鍛えられ、もっと楽しいことを想像できるのです。
考える力と想像する力を鍛える方法として、身近な怪獣探しをしてみてはいかがでしょうか。
(文/MONOBRIGHT・出口博之)