中国の「白タク」ドライバーに直撃取材!違法走行バリバリだけど「気をつけてる」?
しらべぇ海外支部、中国からです。
日本の空港の素晴らしいところのひとつは、「空港に客引きがいない」という点。中国の空港には、いるわいるわ、客を引くおじさんたちの群れ。彼らの多くは、「白タク」(営業許可を受けずに走行しているタクシーのような役割の車のこと、中国では「黒車」)の運転手です。
今回は、そんな「白タク」についてあれこれと探ってみました。
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■“生息地”
白タクは、空港にいるだけではありません。郊外の地下鉄駅や団地、マンションの出入口にも常に数台待機しています。みなそれなりに持ち場が決まっているようで、だいたい顔ぶれが決まっています。
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■料金体系
ズバリ、運転手の「言い値」です…! 通常のタクシーと同じように、距離によって値段が変わります。値段は、通常のタクシーの1.5倍~3倍ほど。外国人相手だと若干高めの値段になることも…。値段交渉成立後、乗車となります。
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■車
例えば、トヨタなら「カローラ」、ニッサンなら「サニー」といった、“お手頃セダン”が主流です。個人ビジネスなので、もちろんマイカー。客待ちの時間は、大事な車の洗車タイムとなります。
「さらに詳しく!」ということで、現役白タク運転手さんに直撃インタビューをしてみました!
― どうして白タク稼業を始めたのですか?
「会社勤めで誰かに使われるのが嫌いでね。車の運転が大好きだし、自由に時間が使えて気楽だよ。税金(筆者注:現金収入=申告しない)も払わなくて済むしね(笑)」
― この仕事を始めるための元手は?
「車が10万元(約192万円)、あとは掃除用具を買ったり、日々のガソリン代くらいだよ。この車(トヨタのカローラ)を選んだのはほら、やっぱり日本車は故障が少ないだろ?運転しやすいし、とっても気にいってるよ」
― 今までにヤバい目にあったことは?
「いや、特にはないなあ。これといった取り締まりもないし。ただ、違反切符を切られると仕事に支障があるから、運転には気をつけているけどね」
うーん……。逆走もすれば、歩道も走る。「明らかに違反だろう!」ということもしばしばな白タクのみなさん。「気をつける」ポイントが謎です。
― 同じテリトリーの同業者とけんかなどは?
「まあ、持ちつ持たれつだよ、お互い。自分の常連が来る時間に他のお客が来たら譲ったりとかさ、一応順番も決めているしね。仲はいいよ、ははは」
― ズバリ!1日の稼ぎは?
「(言いにくそうに)あー、んー、100~200元(約1920円~3840円)くらいかな」
客待ち中は暇そうですが、実は早朝から深夜までガッツリ働く彼ら。稼ぎは実はもっとあるかもしれません。
「黒車呼び出し」アプリまであり、なんでもビジネスにしてしまう中国。違法は考えものですが、「自力でビジネス!」の心持ちは、ある意味「さすが」とも言えそうです。
(文/しらべぇ編集部・ジュンジュン)