一人称が下の名前な女性の割合が30代で突出の謎…『恋のから騒ぎ』に理由あり?!
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「ぶりっ子のマネをしてください」とお願いした場合、「マリコね、今日ね…」などと、一人称で自分の下の名前を使う女性を演じる人が少なくないでしょう。
そんな“ぶりっ子”の象徴的な行動ともいえる「下の名前一人称」ですが、実際には“ぶりっ子”キャラの人でなくても意外に使うものです。そこで、しらべぇ編集部では成人女性計750名を対象にアンケートを実施し、女性における「下の名前一人称」率を調べてみました。
【自分のことを「私」などではなく下の名前で呼ぶ(一人称が下の名前だ)】という質問項目に「はい(あてはまる)」と回答した割合は、以下の通りです。
どの年代でも1割から2割ほど存在していますが、「若いから多い」という単純な話ではないことが読み取れます。
■30代が突出してる理由は…?
30代のみで2割以上になっているのは、一体どうしてなのか? これについて30代の女性たちに聞いてみたところ、東京都出身の大手航空会社勤務の女性・Uさん(34歳)から有力な説が得られました。紹介しましょう。
「私が高校生の頃、『恋のから騒ぎ』に“ゆり”っていう女の子が出てて、超人気でした。彼女は自分のことを“ゆり”って呼んでて、口癖が“ゆり的には”だったんです。当時クラスの女子みんながこの“ゆり的には”っていうのを自分の名前に変えてマネしてました。それで実際に一人称が自分の下の名前になった友達も何人かいましたよ」
この話をいま一度複数の30代女性のみなさんに提示してみたところ、ほとんどの人が「あぁ!はいはい!」と同意していたのです。
『恋のから騒ぎ』は、1994年から2010年まで放送されていた、明石家さんまさん司会の素人女性を集めたトーク番組。毎年度(4月~翌年3月)出演する女性メンバーが入れ替えられ、なかにはお茶の間の人気を集めてタレントになる出演者もいました(小林麻耶さん・麻央さんの姉妹が出身であることが有名ですね)。
調べてみると、Uさんの話に出た“ゆり”さんが出演していたのは、1997年4月からスタートした4期。2015年現在の30代の人たちが、小6・中1から20代前半までだった年であり、ちょうどテレビの影響を最も受けやすい世代だったといえるでしょう。
アイドルでも女優でもなく、人気番組に出演していたひとりの素人女性が世代全体に影響を与えた…。そういうことなのかもしれません。
(文/しらべぇ編集部)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2014年10月17日~2014年10月21日
対象:全国20代~60代女性計750名