【実験】白米を○回噛んだら出会えた「味の向こう側」とは?
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「味の向こう側」って、聞いたことがありますか? お笑いコンビ麒麟・田村さんの書籍「ホームレス中学生」で話題になった言葉です。
貧乏時代は食料が少なったため、噛むことでお腹を膨らませていたと言う田村さん。白米を長時間噛むことにより白米の味がなくなり、なお噛み続けるとその先に「一瞬ふわっとした甘さ」がくるのだとか。
ちなみに、日本チューインガム協会の調査では白米を噛む回数の平均は、10gあたり41回とされているのですが、何回で向こう側に行けるのでしょうか?
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■白米を用意し、ひたすら噛んでみた
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まずは、一口のお米をひたすら噛むことに。
【70回】
甘みが消え、無味に。
【100回】
口の中は液状に。
【200回】
液がノドをつたう。
【250回】
口の中で何かの化学反応が起こっているような感覚が。米の甘さではないほのかな甘み。
もしかするとこれが味の向こう側…? しかし、そこで疑問が。これは白米そのものの甘みなのか、それとも違う甘みなのか?
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■味の向こう側は「白米そのものの甘み」ではなかった
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実は唾液中にはアミラーゼと呼ばれる消化酵素が含まれています。アミラーゼは米に含まれるデンプンを麦芽糖へ分解。
米を噛み続けると甘くなる理由は、米に含まれるデンプンが分解され、より甘みのある麦芽糖へと変化するからだったのです。
ちなみに麦芽糖は、さらに還元麦芽糖(マルチトール)に変化し、低カロリーの甘味料としてダイエットに使われているのだとか。
この検証を通して判明したことは「味の向こう側」は存在し、それは白米だけの甘さによるものではないということ。
そしてもうひとつ、わかったこと、それは何事も諦めないこと。継続は力なり?
(文/しらべぇ編集部・みゅうみゅう)