銀座で食べたいオススメのカツサンド5軒【マッキー牧元の世界味しらべぇ】
いつしか銀座はカツサンドの街になっていた。ということで銀座のカツサンドを食べ比べてみた結果、タイプ別のおすすめ5軒はここだという結論を紹介しよう。
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①「セントラル ザ・ベーカリー」
人気ブーランジェリー「VIRON」の食パン専門店として去年開店。一気に連日長蛇の列ができる人気店となった。店はパン屋とレストランに分かれている。
「とんかつサンド」は1800円。パンは、小麦の甘さが控えめで、さっくり、もっちりとした、北米産小麦の「プルマン」(角形食パン)のトースト。
豚ロース肉をカリッと揚げ、ソースをかけてキャベツとともにはさんである。肉は、きめ細かく、噛む喜びがあり、肉自体の甘さが十分で、脂もすうっと溶けていく。ソースはたっぷりかけられるが、香りが華やかでしつこくなく、バランスがいい。
パンとカツ、両者の質の高さが見事になじんだカツサンドである。キュウリのピクルスつき。 パンの耳がついてくるので、これをさらに垂れたソースに漬けてもおいしいぞ。
また「ビーフカツサンド」は6000円。国産牛のヒレを分厚く切ってカツにし、牛の出汁と蜂蜜やバルサミコを混ぜたソースをかける。牛肉の圧倒的な肉汁攻めに、あいた口がふさがらないほどの、幸せが押し寄せる。
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②「グリル梵銀座店」
「グリル梵」の本店は、大阪の新世界にある人気店。
レアに仕上げたヘレカツ(ヒレカツ)を、トーストしたパンにはさんだ逸品で、肉の断面の、一面ロゼ色、衣の茶色、パンの白色との配色が、ため息つくほど美しい。
牛肉は、特製のタレ(小麦粉、卵、エダムチーズ、ナツメグなどの香辛料)につけ、生パン粉をつけて数時間寝かせてある。これにより衣と肉が密着し、肉汁が逃げることなく閉じ込められる。
また、特製ソースの奥深いうま味とスパイシーな刺激が、このカツサンドを盛り立てる。後を引くカツサンドである。「ビーフヘレカツサンド」2100円。ハーフ1050円。女性からの支持率が高いカツサンドである。
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③「銀座てらやま」
おでんがおいしい人気居酒屋で、カツサンドの気配がまったく見えない店であるが、じつは限定8食の「カツサンド」1280円がある。
薄い肉を何枚も重ねたミルフィーユ風カツサンドで、食べれば口元からぼたぼたと肉汁がこぼれ落ちる。噛む喜びより、肉汁に浸る幸せを味わいたい。
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④「GINZA1954」
運ばれてきた瞬間、その色艶に息をのむ。断面が一面ピンク色で、しっとりと肉汁が染み出て濡れている。大変エロいカツサンドである。
「カツサンド」2376円は、宮城県大河原町の契約農家から取り寄せた、三元豚モチ豚ロースの芯部分のみを使う。脂部分を掃除して衣をつけ、さっと揚げてから余熱で火を入れる。
食べれば甘い豚の香りが鼻に抜け、肉汁が溢れ出す。分厚いカツサンドながら、するすると、まるで水のようになめらかに喉に落ちていく。気品あふれるカツサンドでもある。ぜひハイボールとともに楽しみたい。
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⑤「島」
京橋だが、名店としてあげたい。ステーキ店のビーフカツサンドは、丁寧に薄切りした牛肉を揚げたカツを三枚挟んで、トマトソースを主体としたソースで挟む。
なんたって厳選された黒毛和牛である。肉はきれいな甘みにあふれ、刺しの入った脂はしつこくなく最多をさらりと流れてパンの甘みとなじむ。
上品ながら下手の迫力をもった逸品。基本夜のコースを食べた方のお土産用だが、事前予約すれば昼でも出してくれる。
(文/マッキー牧元)