【日本で最も人口が少ない村】一度は訪れたい!東京都青ヶ島村のすべて

東京都に数多くある離島。そんな中、ネットでも「絶景の島」としてしばしば挙げられる島が青ヶ島(正式名称:東京都青ヶ島村)である。

青ヶ島は東京から約358km離れた伊豆諸島の最南端に位置する。その人口は日本の自治体で最も少なく、2014年1月1日現在で170名。いったいどんな島なのか。この目で見てきた、青ヶ島の実態をご紹介しよう。


 

■青ヶ島への渡航方法

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青ヶ島へ行くための方法は、八丈島から「ヘリコプター」もしくは「フェリー」を利用する。ただし、それぞれ欠航率がフェリーは約50%、ヘリコプターは約20%となかなか高いので注意しよう。今回は、ヘリコプターを選んだ。

ヘリコプターは定員9名。地元の方が多く利用するため、常に満席状態だ。

そんなヘリコプターの感想だが、とにかく怖い。揺れと音が不安にさせるのだろうか。窓は広く、機長の足元まで透明なので“浮いている”感がもの凄い。帰りこそ慣れたものだったが、お初な方はご注意を。


 

■青ヶ島の観光スポット巡り

島内は歩いても1日で回ることができる。ただし気をつけておきたいのは、とにかく坂が多いということ。

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島内の道路はそのほとんどが、急勾配の坂道だ。それはもう、駆け下りれば止まらなくなるほど。距離は短いが、レンタカーを手配した方が無難かもしれない。ただし、周囲から鳥のさえずりが聞こえるなど、歩くからこその楽しみもある。


それでは、「青ヶ島に来たなら、ここへ行っておけ!」というスポットをご紹介していこう。


■三宝港

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フェリーで青ヶ島へ渡った場合、この三宝港に就航することとなる。島内唯一の港だ。

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港にある待合所は、もはや廃虚と化していた。中に入ることはできるが、電気も通っておらず凄まじい荒れようである。なお、現在は近くにある「青ヶ島港落石防護施設」が待合所となっている。


■地熱釜&地熱サウナ

青ヶ島は、何を隠そう火山島である。島は周りを囲む外輪山とその内側にある内輪山とでできているが、この内輪山こそ、1785年の噴火でできたものなのだ。内輪山付近には活火山の地熱を利用した、2つの便利スポットがあった。

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まずは、地熱釜。丸い蓋の中には、元栓を開けると地熱による水蒸気が充満する。その温度はまさに高熱。この中に食材を入れて待つと、美味しい料理の完成だ。しかも無料と言うのだから、試さずにいられない。

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宿でお弁当にもらった食材(ソーセージ、卵、魚)を調理。その味は、想像以上に美味い。ソーセージなど、プリップリである。

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そしてもう1つが、地熱サウナだ。その名の通り地熱で暖められた室内に入るのだが、受付の時点でサウナ状態。水道から出るのはお湯だし、サウナ内は暑すぎて数分でギブアップ。料金は300円なので、その暑さをぜひ体験していてほしい。


■いろんな角度から景色を楽しもう

島内は緑があふれ、周囲には青々とした海が広がる青ヶ島。せっかくなので、いろんな場所からその景色を堪能してみた。

 ■内輪山

まずは内輪山。遊歩道(山道)を進むと、周囲を一望できる場所がある。地熱サウナ&地熱釜がすぐ下に見える。地熱釜に食べ物を入れ、待ち時間に遊歩道を散策するのがおすすめだ。

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ただし、写真の通り“道無き道”を進むので、くれぐれも落下や転倒などに注意してほしい。


■尾山展望公園

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ヘリポート近くから行くことのできる展望公園。道が舗装されているので、急坂ではあるが歩きやすい。夜にはライトが点灯し、晴れた日ならば満天の星空が楽しめるようだ。今回は少し雲が出てきてしまったので、昼間のうちに登ってみた。

標高約400mからの眺めは、まさに絶景。目の前にあるプリンのような形の山は、さきほど訪れた内輪山である。空が広く、確かに星空は素晴らしそうだ。


■大凸部公園

島内唯一の郵便局近くからの登山道を登ると、大凸部公園へとたどり着く。道が分かりにくいので、地元の人に聞いてみてもよいだろう。

だたし、尾山展望公園とは異なり、道中は未舗装の山道。足元に注意しよう。夏場には虫除けが必須かもしれない。

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標高約430mの大凸部からは、内輪山はもちろん、集落を含め360度のパノラマで景色が見渡せる。海に目をやると、雲の切れ間から注いだ光が幻想的な風景を作り出している。ここが、島内で登ることのできる最高点である。


■島内には「面白い!」がたくさん

その他にも、島内には面白い場所がいくつも存在する。

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私たちにとっては、何の変哲もない信号。しかし青ヶ島には、ここ以外に信号がない。むしろ、地元民によれば、この信号すら本来不要とのこと。教育上の関係から、学校近くに設置されているのだ。しかも、信号は押しボタン式だった。

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島内には居酒屋が2軒。いずれもカラオケ完備で、夜になると外まで歌声が聞こえてくる。青ヶ島の特産品「青酎」はもちろん、ちゃんと生ビールなども飲めるのでご安心を。

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ちなみに、宿は基本的に3食付き。伊豆諸島と言えば島寿司が有名だが、青ヶ島だからこそ食べられる魚料理は、どれも絶品だった。


■帰宅トラブルにご注意

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青ヶ島へ行くのであれば、1つ覚悟しておかなければならないことがある。それは、「もしかしたら帰れないかもしれない」ということだ。実際、筆者は天候不良の影響によって延泊を強いられた。仕事など、後の予定は余裕を持っておこう。

なかには、過去に2週間近く島から出られなかったという人もいるという。雨や霧については、渡航前にしっかり確認しておきたい。しかしそれを除けば、青ヶ島は確かに一度は訪れてみる価値があるだろう。

(文/しらべぇ編集部・三河賢文

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