【来年の大河ドラマ舞台】堺雅人演じる「真田幸村」ゆかりの地を探訪!
今年は、徳川家康が豊臣家を攻め滅ぼした「大坂夏の陣」から400年のメモリアルイヤー。大阪城を中心に、さまざまなイベントが開催されています。
さらに、2016年の1月から始まるNHK大河ドラマ『真田丸』は、大阪の陣で活躍した真田幸村が主人公。主演は堺雅人、脚本は三谷幸喜と、豪華ラインナップです。
ドラマを楽しむためには、予備知識を付けておくのが吉。今から、真田幸村の足跡をたどってみましょう。
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■「日本最強の武将」真田幸村とは?
安土桃山時代~江戸時代初期にかけての武将。本名は真田信繁ですが「真田幸村」の名で広く知られています。
真田家は、そもそも武田信玄の家臣。関ヶ原の戦いで西軍についた幸村と父、昌幸は、家康の息子、秀忠が率いる徳川家の大軍をごくわずかな兵で信州上田城にくぎ付けにし、秀忠は関ヶ原での合戦に遅参してこっぴどく怒られたほど。
九度山に流された後、浪人として大阪城に入城した幸村は、『大坂の陣』で徳川家康をあと一歩のところまで追いつめ、「日本一のつわもの」とまで賞されました。
戦国時代を終わらせた名将・家康を震え上がらせた武将だったのです。
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①真田幸村といえば「三光神社」
大阪七福神にも数えられる、三光神社。JR大阪環状線、玉造駅から西に向かって歩いて10分弱で到着。
ここには、幸村が大坂の陣で築いた砦「真田丸」への抜け穴とも言われる洞穴が現存しているのです。。
神社の宮司さんの話では、大坂城との連絡のために掘られたのではないかとのこと(異説もあります)。
この三光神社が、他の幸村ゆかりの地と一味違うのは、大坂冬の陣(慶長19年/1614年)で、幸村が勝ち戦を挙げた場所だということ。
その勝利をお祝いするために、年に一度、11月の第一日曜日を『真田まつり』が開催され、普段、閉じられている抜け穴の戸が開かれます。
直接、400年前の風に当たることの出来る唯一の日なので、日本中の幸村ファンが集結するそう。
普通の日に、静かな境内で歴史ロマンにひたるも良し、お祭りの日にみんなで賑やかに楽しむも良し。ぜひ、足を運んでみてください。
【三光神社】
大阪市天王寺区玉造本町14-90
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②最期の地「安居神社」
別名、安居天神とも。大阪市営地下鉄、恵比寿町駅から東に5分程度歩いたところにあります。JRなら、大阪環状線天王寺駅から、徒歩約15分。
ここは、真田幸村の終焉の地。
慶長20年(1615年)5月7日、家康の首まで、あと一歩というところで、傷ついた体を安居神社で休ませていたところ、徳川方の武将、西尾宗次(原隼人とも異説あり)に見つかり、首を討ち取られたとされています。
しかし、ここに幸村は眠っていません。そもそも、幸村の亡骸を葬った場所は、わかっていません。
こんな伝説が…
西尾宗次が討ち取ったのは、幸村の影武者、真田十勇士の一人、穴山小助で、本物の幸村は豊臣秀頼とともに、縦横無尽に張り巡らせた抜け穴から脱出し、薩摩まで落ち延び、そこで没した
と、いうものです。
現在でも、幸村の墓は、鹿児島県南九州市頴娃町(えいちょう)に、残っています。しかし、私有地にあるため、気軽に訪れるというのは、少し難しいかも。
ちなみに、幸村の墓は、全国に7箇所あります。気力と体力のある方は、ぜひコンプリートしてみてください。
【安居神社】
大阪府大阪市天王寺区逢阪1-3-24
(取材・文/しらべぇ編集部・旭堂花鱗)