【高級ドンキは新たなマーケットを築く?】港区白金台にオープン!新ドン・キホーテの正体

2015/06/20 18:00


しらべぇ0620ドンキ

先月29日、東京都内でも屈指の高級住宅街として知られる港区白金台に新しいコンセプトのドン・キホーテがオープンした。

その名も「プラチナ ドン・キホーテ」。都営三田線、東京メトロ南北線が通る白金台駅からすぐの場所にあるこちらのお店は、外観が白壁、看板文字は金色と、どこか高級感を漂わせる造りとなっている。

「激安感、猥雑感、高級感」のミックスを目指しているという「プラチナ・ドンキ」。だが、それら3つのコンセプトを共存させることなどできるのだろうか。

オープンから2週間が経過した「セレブタウン・ドンキ」の現状を見てみよう。

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◆商品ラインナップは他のドンキとほぼ一緒

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一般的なドン・キホーテと同様に24時間営業の「プラチナ・ドンキ」だが、一方で高級牛として知られる松坂肉を扱う朝日屋がテナントとして入るなど、独自色も打ち出している。

早速店内に入ると、セール品として並べられたお菓子コーナーが目に入り、奥に進むに従って日用品や美容品、カー用品と一般的なドンキと同じ商品が並ぶ。

酒類コーナーに揃えられた商品にワインや獺祭などの高級日本酒が並ぶ以外は、ほかのドンキと商品に違いはないと言ってよいだろう。

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◆客層もドンキ系

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平日昼下がり。店内を歩く客層を見ても、それほどセレブ感が漂う人は歩いていない。客層は、他のエリアにあるドン・キホーテやスーパーの利用客と変わらず、30~50代の主婦が大半だ。サンダル・スウェット姿で手をつなぎながら歩く10代カップルも見かけるなど、その空間だけにいれば、ここが高級住宅街であることを忘れさせるほどだ。

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◆地元民にとっては背伸びしないで利用できる場所?

「プラチナ・ドンキ」がある白金台駅付近には、チェーンのスーパーや飲食店がほとんど存在しない。かつてこの地には、地元住民にとって欠かせないスーパー「東急ストア白金台店」があった。東急閉店以後、住民は買い物に不便を強いられたことは想像に難くない。

駅前にジョナサンとバーミヤンがある以外に、チェーンのカフェを見つけることも困難を極める白金台エリア。そんな数少ないチェーン店の2店舗は常に賑わっている。

それらを考慮すると、「プラチナ・ドンキ」は白金台に住む人たちが「背伸び」をせずに利用できる数少ない場所となっているのかもしれない。

(文/しらべぇ編集部

東京調査ドン・キホーテ港区
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