【子育てクイズ】電車のなかで子供がいうことを聞かない!どうすればいい?
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なんとか静かにさせようとしているのに、電車のなかで子供がいうことを聞いてくれず、騒いだり、暴れたりするとき。まわりの目が気になってしょうがありませんよね。
気ばかり焦って、つい子供よりも大きな声で怒鳴ってしまい、余計にまわりの注目を集めてしまったり…(涙)。この状況を乗りきるため、親にはどんな手段があるのでしょうか。
たとえばイヤイヤ期にあたる2才児をイメージして考えてみてください。
① あきらめてスマホに集中する
② ぴしゃりと叩いて黙らせる
③ あめだまを与えて黙らせる
④ 静かになるまで穏やかに諭し続ける
■騒ぐ子供を放置する親は、まわりを余計にイラだたせる
①がだめなのは誰でもわかるでしょう。問題の解決にならないどころか、まわりの人たちを余計にイラだたせることになります。
こういう状況でまわりの人がイライラするのは、子供に対してではなく、親の態度に対してということがほとんどです。
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■叩いても子供が静かになることはない
「ときにはたたくことも必要だ」という人がいるのですが、そういう人は子育てをしたことがないんじゃないかと思います。
こういう状況で②のように叩いたところで、火に油を注ぐことはあっても子供が静かになることはないということは、親であれば誰でも知っていることでしょう。
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■穏やかな注意が通用するほど2才児は甘くない
④のように穏やかに諭し続けるというのが理想ではあります。
しかしそれが通用するほど2才児は甘くはありません。しつけのスタンスとしては立派ですが、毎回本気でこれをやっていたら、親のほうが先に疲弊してしまいます。こういう理想を追い求めすぎると子育てが余計につらくなることがあります。
電車のなかで今、人の迷惑にならないようにさせるのは、親の「社会人としての責任」。電車のなかで人に迷惑をかけないことを、根気よくしつけるのは「親としての責任」。
この似て非なる2つの責任が入り乱れるから親はパニックになります。
「今、ここ」で人に迷惑をかけないことを優先するのであれば、子どもをしつける「親としての責任」をいったんあきらめざるを得ない状況もあるでしょう。
電車を降りるなり、③のようにあめ玉を与えるなり、とにかく子どもが静かになる方法を取るしかありません。
しつけ上は禁じ手ですが、しつけが身につくまでは仕方ありません。どんなに大声で怒鳴りつけたところで、電車に乗った時にできていないしつけが降りるまでにできるわけがないのですから。ですから③は現実的な選択肢としてありです。
この手のしつけは、おうちで子どもが精神的に落ち着いているときに、絵本でも読みながら「ほら、電車のなかではおたがいに迷惑にならないようにするきまりなんだよ」などとくりかえし教えるべきものだと思います。
自分の気持ちに余裕があり、電車のなかが比較的すいていて、近くに怖そうな人もいなければ、④のように、実地訓練的にしつけを試みるのもいいでしょう。
焦っているときや忙しいときこそ、「しつけること」と「今、ここでの結果を出すこと」のどちらを優先すべきなのかを、意識して選択することが大事だと思います。
というわけで、①と②は×。③は○。④は一見◎だけど実際は△。
(文/おおたとしまさ)