世にも不思議な野球記録「0球セーブ」の謎【ザ・ギース尾関しらべぇ】
みなさん、こんにちは。「広島では、カープの試合結果がすぐデパートの館内放送で流れる」という事実に、衝撃を隠せないザ・ギース尾関です。
さてみなさんは「0球セーブ」という記録を聞いたことがあるでしょうか? 「お前は何を言ってるんだ」「売れなさすぎて心が壊れたのか」「え、宗教?」などの声が聞こえてくるようです。
「1球セーブ」や「1球勝利」は耳にすることがありますが、「0球セーブ」は本当にあったのでしょうか? ですがその前に、せっかくなので、「0」にまつわる不思議なプロ野球記録をご紹介します。
①「0球降板」
プロ野球の規定では、登板した投手は何があっても1球は投げないと、降板が認められません。
しかし! 1989年4月28日の中日阪神戦で、マウンドに上がった郭源治投手は投球練習中にふくらはぎを痛め、特別に審判に認められ降板。まさかの0球降板が成立しました。
元中日の落合英二投手も、マウンドに上がって登板となった直後に雨が降ってきて、そのまま1球も投げずにコールドとなる記録を残しています。どうやら、中日と深い縁がある記録のようです。
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②「0人切り勝利投手」
記憶に新しい去年の5月3日神宮にて、久古健太郎投手が成し遂げた「0人切り勝利」。
1塁に大和選手がいる状態で登板し、打者の鳥谷選手に4球投げたところで牽制。見事アウトとなり、その直後にヤクルトが得点をして勝利投手となりました! じつは、史上2人目となる珍しい記録です。
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③「0球セーブ」
そしていよいよ「0球セーブ」! この記録は、元カープの初優勝胴上げ投手である金城基泰さんが、南海時代の1980年10月2日に成し遂げた記録です!
リードで迎えた9回表二死一・三塁で登板したのですが、登板直後盗塁を試みた一塁走者の福本豊を牽制球でアウトにし、見事試合は勝利投手!
史上初、「一球も投げずにセーブ」という記録が打ち立てられました!
ちなみに翌1981年、南海の三浦政基さんも牽制球でアウトにし、0球セーブを記録しています。この記録は、南海に縁がある記録ですね!
本当にあった不思議な記録。今後もどんな珍記録が生まれるか目が離せません!
(文/ザ・ギース 尾関高文)