【20代男性は4人に1人】上司の悪口用にLINEグループをつくる大人たち なぜ始めたの?
いまやキャリアメールにかわってコミュニケーションツールの主役に躍り出ているLINE。LINEユーザーの中には、複数人がチャット形式で会話できる「グループ」を活用している人も少なくない。
一般に、LINEグループは仲の良い友人やサークル、会社の部署のメンバーとの打ち合わせや会話を楽しむために使われているという。
画像をもっと見る■悪口専用LINEグループを持っていますか?
だが、それ以外にネガティブな利用をしている人も。LINEグループを作成し、メンバー同士で特定の誰かの悪口を言い合う。そんな「悪口専用グループ」を持っている人がいるのだ。
【LINEユーザー624人】特定の誰かの悪口を言うためのLINEグループを持っていますか?
LINEユーザーのうち、10人に1人が悪口用のLINEグループを持っていると答えている。個人間で誰かの悪口で盛り上がることはあるだろうが、グループを作成してまで誰かの悪口を言い合うとは、他人への憎悪の強さが伺える。
さらに注目すべきは、男女の世代別調査結果だ。
【男女・世代別】特定の誰かの悪口を言うためのLINEグループを持っている人の割合
もっとも「悪口グループ」を作成している人が多いのは20代男性。4人に1人という割合は他の世代に比べても高く、同じ20代で見ても女性の倍以上のポイントとなっている。
関連記事:今後5年で地価は上がる?下がる?もっとも値上がりが期待される「有望エリア」は…
■なぜ悪口グループは生まれるのか
「悪口LINE」はいかにして生まれるのか。悪口グループを持っている人に作成のきっかけや会話のやりとりについて聞いてみた。
もともと、悪口を言い合うチャットをしていたが、LINEグループができてからはそれが移行した(20代・男性)
会社のプロジェクトでスムーズなやりとりができるようにグループを作ったのがきっかけ。それから上司の悪口を言うためのグループに発展した(20代・男性)
女子会で撮った写真を共有するためにグループをつくったのがきっかけです。そのうち共通の知人の悪口を言い合う会話ばかりするようになりました(30代・女性)
会議中にパソコンでLINEをたちあげて同僚の悪口をこっそり言い合っています(30代・女性)
旦那の悪口と愚痴を言うために息子と娘と私のグループがある(30代・女性)
■
悪口グループを持っている人に聞いてわかったのは、LINEグループが生まれたことがきっかけで他人の悪口を言い始めたというよりも、悪口を言いたい欲望を満たす場所としてLINEグループがたまたま存在していたということだ。そのため、仮にLINEグループをなくしたとしても、どこかでまた他人の悪口を言い合うコミュニケーションは生まれる可能性は高い。
「他人の悪口を言わない」という根本的な解決をしない限り、こうした闇のコミュニケーションはいつまでも繰り返されるだろう。
(文/しらべぇ編集部)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年5月22日~2015年5月25日
対象:全国20代~60代 LINEユーザー男女624名