【ギャルは強し】大ヒット映画『ビリギャル』の続編的な映画を発見
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有村架純さん主演の映画、『ビリギャル』がヒットしている。
ミリオンセラーとなった原作『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話』のタイトルどおり、映画の終盤で主人公は見事に慶応大学に合格し、ハッピーエンドとなる。
では、慶応大学に入学した後、彼女はどうなったのだろうか。
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■『ビリギャル』のその後とは…
実は、そのアンサームービーともいえるのが、2001年製作のアメリカ映画『キューティ・ブロンド』である。
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『ビリギャル』と異なり、『キューティ・ブロンド』では開始早々に金髪ギャルがあっさりと超難関・ハーバード大学のロースクールに合格。その後、エリート社会に乗り込んでからの奮闘が描かれる。
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■ハーバード大に進学したブロンドギャルは…
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簡単にあらすじを紹介しよう。
ファッションと恋愛で頭がいっぱい西海岸のリッチなブロンド娘・エルは、政治家志望の恋人ワーナーのプロポーズを待ち望んでいる。
しかし、卒業目前のある日、ワーナーに「議員の妻にブロンドはふさわしくない」と振られてしまう。
ワーナーの愛を取り戻すため、猛勉強して彼の進学するハーバードのロースクールに合格。ピンクの革のスーツを着て学生寮に乗り込むが、浮きまくったスタイルは冷笑の的となる。
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■ギャルはどこに行ってもギャル
『プラダを着た悪魔』など、場違いな世界に入ってしまった女主人公の成長物語は、ハリウッド映画の定番。さらに『キューティ・ブロンド』が痛快なのは、リース・ウィザースプーン演じるエルがギャルであることを止めないことだ。
大学のパーティーにはバニーガールのコスプレで現れる。ランニングマシーンでフィットネスしながら法学の勉強。法廷には巻き髪にピンクのワンピースで登場。
裁判でも、ギャルならではの気づきが奏功する。
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■エリート男性社会への批判も
普通なら「痛い」言動の数々だが、本人がほとんど気にしていないため、むしろ清々しい。
それどころか、屈託なく自分を貫く姿勢は勇気づけられるほどだ。そして、いつしか、エルではなく彼女の周りのエリート男性たちが滑稽に見えてくる。
『キューティ・ブロンド』は、ブロンド娘の成長物語であるとともに、彼女がエリート男性社会に陽気に肘鉄をくらわす物語でもある。梅雨の鬱陶しい気分を吹き飛ばすガールズムービーの大傑作だ。
ちなみに、日本で『ビリギャル』のモデルとなった女性は、慶応大学卒業後にブライダル関連の企業に就職し、ウェディングプランナーとして活躍されているそうである。
(文/しらべぇ編集部・タムラアヤ)