【アマチュアバンドに朗報】秒速で「劇的に上手くなるコツ」をプロに聞いてきたぞ!

2015/07/09 17:00


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Apple Music、AWA、LINE MUSICなど定額音楽配信サービスの登場で音楽の楽しみ方の変化が日々、話題になる。

ライブなどの盛り上がりもそうだ。7月7日にはNHK総合テレビの「クローズアップ現代」でも音楽の楽しみ方の変化が報じられていた。

ただ、この手の特集が報じる「音楽の楽しみ方」の中で、抜け落ちている視点がある。それは「演奏する」という楽しみ方だ。

YouTubeやニコ動に演奏している様子をアップする、路上含め様々な場所でライブをするなど、演奏を披露する場は広がっている。

マルチエフェクター、リズムマシンなども安くなっており、1万円前後で高性能、高音質なものを手に入れることができる。歌詞や楽譜はネットで閲覧できるし、YouTubeでプロの演奏を見て参考にすることもできる。

そこで本コラムでは、アマチュアバンドが上手くなるためにはどうすればいいか。名づけて「おやじバンド必勝法」をお届けする。

ハードロックバンドConcerto Moon、BLOOD Ⅳなどの元ドラマーで、高田馬場のバズーカスタジオの広報担当でもある長田昌之氏にインタビューを行い、上達のコツを聞いてきた! 「しらべぇ」だけで読めるお宝情報で差をつけろ!


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■今「おやじバンド」が熱い!

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常見陽平(以下、常見):僕らアラフォー世代は、80年代後半に起きた「バンドブーム」の頃に青春真っ盛りだったじゃないですか。

あれから20年経って、僕のまわりでも熱心にバンド活動に取り組む同世代が非常に多くなったと気がします。

長田昌之(以下、長田):そうですね。10代の頃、バンド少年だった方が僕の所属する「バズーカスタジオ」にもよく通っています。

僕らより年上の50~60代の方も熱心ですね。青春時代に憧れだった高級な楽器を持っていたりしますし。中にはレコーディングまでされる方までいます。

常見:やっぱりその歳になると、仕事も安定して、音楽に使える予算も増えますからね。かく言う私もおやじバンドの一員です。

アマチュアバンドにとって、今は非常に活動しやすい時代だと思います。ネットで楽譜もすぐ手に入るし、YouTubeなんかでも動画で楽器の演奏の仕方を学べますから。

長田:そうですね。僕らのように音源を聴いて想像力を駆使して、弾き方を学んでいた人間からすると、すごい時代が来たなと思いますね。

常見:当時は、レコードの回転数を変えたり、何度もカセットテープを巻き戻してコピーした人もいましたからね。

今日はプレイヤーとしても、スタジオのスタッフとしても活躍されている長田さんにぜひ「格好いいおやじバンドになるための法則」を教えていただけたらと思います!

長田:よろしくお願いします!


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■おやじバンドの法則1「まず、練習、そして音作り」

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常見:まず「駄目なバンド」の特徴ってなんですか?

長田:やっぱり練習不足だと目に見えてわかってしまうバンドですね。

いくらアマチュアでも、本番でお客さんを前にして、誰が見ても「不完全燃焼」だとわかる演奏をしてしまうのはマナー違反です。ステージに出るならきっちりと音楽を作り上げてきてほしい。

常見:家での個人練習とバンド練習は別ですからね。

長田:よくあるミスは、ライブの本番中にマイクとスピーカーでハウリングが発生するなどですね。

ミキサーやアンプの調整をすれば回避できることですし、わからなければスタジオのスタッフに頼めばいくらでも調整してくれます。

ストレス発散のための爆音スタジオ練習もいいですが、お客さんを呼んでのライブを目指すなら、ぜひそれを意識した音作りをしてほしいですね。

常見:なるほど。

長田:スタジオでの練習は、ただ演奏するだけではダメだと思うのです。しっかりと音を作るべきです。あえて音量を落とし、みんなの音が聴こえるようにすると良いでしょう。

もちろん爆音でも中音のバランスが取れるならそれで良いですけど(笑)。2時間練習するなら、セッティング、音作りに20分はかけるといいでしょうね。そうするとステージでのパフォーマンスも変わることでしょう。


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■おやじバンドの法則2「練習には『テーマ』を見い出せ!」

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常見:お互い会社員同士だと、なかなか頻繁に集まることもできません。練習も1回1回、緊張感を持って臨んだほうがうまくなる気がします。

長田:練習毎に前もって「テーマ」を決めていくのはいいでしょうね。

ジャムセッションなのか、通しリハなのか、今日練習する曲は軽くしたいのか、重くしたいのかなどテーマが決まっていると、その日の演奏の仕方や準備も変わってきます。

常見:本番を意識した練習なら、実際に使う衣装を着て練習してもよさそうですね。

長田:その通りです。本番で衣装を着たら動きにくかったり、汗をかきすぎて演奏どころではないことだってありえます。

常見:そういえば、LUNA SEAの「再起動」のドキュメンタリーを見たのですが、SUGIZOさんはリハーサルでも衣装を着ていたりして、アクションできるかをチェックしていました。プロを感じましたね。

長田:ステージ上は熱いですしね。熱でチューニングが狂うことだってあります。あとは時間以内に演奏仕切ることが大事ですね。

ライブ本番に他のバンドもいる中、タイムオーバーしてしまうのはご法度です。音楽もライブもみんなで作り上げていくものですから。


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■おやじバンドの法則3「信頼できる先輩バンドを見つけろ!」

常見:リハーサルって、たまに友人や恋人を呼ぶ人がいるじゃないですか。あれって、スタジオが単なるたまり場になっているじゃないかと。

でも、尊敬できる人、明らかに上手な人に練習を観てもらうのは良い練習方法じゃないかと思うんです。

長田:アマチュアバンドの世界でも先輩バンドのほうが本番や練習の仕方も慣れています。

この人は客観的にバンドを評価できる」そう思った人を選ぶのが正解でしょう。もちろんスタジオにいるスタッフにお願いしたっていいんです。

キチンとした耳を持っている人の意見を取り入れる。それが上達のコツのひとつです。


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■おやじバンドの法則4「ライブのリハーサルでは練習するな!」

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長田:みなさんよく勘違いされているのが、ライブのリハーサルでも練習してしまうことですね。

バンドの演奏は生物ですから、その日のメンバーの体調や楽器や機材の調子で音が変わることもあります。それを避けるために、リハーサルは中音(ステージ上で実際に聞こえる音)づくりに専念したほうがいいですね

常見:演奏やパフォーマンスを整える場ではなく、サウンドチェックの場ということですね。リハーサルに行き着くまでに、練習は終わっているってことですな。

僕も練習ではうまくいったのに、本番で失敗するときがあるけど、やっぱり音作りが甘かったなぁ。

長田:そうなんです。練習の場ではないんです。僕がバンドのメンバーだったときは、リハーサルの時点で中音が完成されていましたから、ほとんどモニタースピーカーから音を返していませんでしたね。

常見:え、そうなんですか。

長田:Concerto Moonのステージ上は、めちゃくちゃ爆音ですけど(笑)、とても音がきれいに聴こえるのですよ。

絶妙に調整していて、足りない音だけモニターで返していました。本番の成功はリハーサルでの音作りにかかっています。


■おやじバンドの法則5「バンドに一番大事なのは技術ではなくアンサンブル」

常見:バンドが演奏するにあたって、一番大事なことってなんだと思いますか?

長田:それは間違いなく「アンサンブル」でしょうね。バンドのメンバーが曲に対して、どこにベクトルが行っているのか、きちんと共有しながらやっていくべきです。

それぞれの楽曲に対するテーマさえ合致して、練習さえすれば誰でも格好良いバンドになれますよ。

常見:あくまでも技術力が大事だということではないのですね。この記事を見ているおやじバンドのメンバーも救われる言葉だと思います。

長田:ガンズ・アンド・ローゼズのアルバム『アペタイト・フォー・ディストラクション』はまさにそれですよ。

sirabee0709tunemi12画像出典:Amazon

常見:たしかに。リードギターのスラッシュ以外の演奏は誰も上手くない(笑)。

長田:言っちゃいましたね(笑)。それでもみんなの心を打つのは、アンサンブルがちゃんと成立しているからなんです。

常見:たしかに。あのノリはたまらないですねえ。

長田:個人ではなくチームで魅せることを意識してほしいですね。


■おやじバンドには青春時代と違った夢がある

長田:おやじバンドは楽しむことも重要ですが、やっぱりチケットを売って、人前でライブするなら、観ているお客さんが納得するような内容にするべきだと思います。

楽器を弾いているときは、めちゃくちゃ格好いいおっちゃん」を目指すべきでしょう。そのためのアンサンブルですし、そこがゴールでもあります。

常見:技術だけだったら、一人でも追求できますもんね。

長田:はい。たしかに、YouTubeでプレイをみたり、便利な時代になっているので、上手いプレイヤーは増えています。

ただ、バンドというのはやっぱりアンサンブルが大事ですし、ライブで喜んでいただいてなんぼなので。

常見:やっぱりいいおやじバンドの演奏を聞いた後は、何か胸に熱いものがこみ上げたり、自分ももっと楽器が弾きたいなと思うわけですよ。

音楽業界はめまぐるしく変わったけど、おやじバンド、アマチュアバンドの楽しみ方はいつまでも変わらない気がしますね。

僕ももっと練習します! そしていつか長田さん、一緒におやじバンドを結成しましょう!

長田:お待ちしております(笑) あっ! ドラムの個人レッスンも承っていますので、よろしくです!(笑)

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機材も、練習環境も充実しているので、個人の上手いプレイヤーはどんどん出てきていると思う。

最近はアニソンから音楽に入る者も多いと聞く。アニソンは演奏がメタル系で高度だったりするので、それをコピーする過程で楽器は一気に上達したりする。

しかし、それはあくまで個人としてのスキルであり、ライブとなるとまた別だ。だから、バンド練習が重要なのだ。

おやじバンド諸君、ぜひ長田さんのアドバイスをもとに頑張って欲しい! 俺も頑張るぜ!

(文/常見陽平 取材協力:バズーカスタジオ

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